見出し画像

2021/4/2学会ってどんなもん

学会って何?

学会とは、同じ分野の研究をしている人が成している組織であり、その分野の代表機関として政府に提言を行ったり、人々の生活の向上に役立つ情報を発信したりしています(たぶん)。大体の学会が、参加する研究者の研究内容を発表する場として年1回or2回の大会を開催しています。コロナ以降はリモート開催がほとんどのようですが、もともとは大学で持ち回りで世話係を務めて全国津々浦々で開催されていました。「学会」は本来組織そのものをさしますが、口語としては「学会」=「大会」を指す場合が多いと思います。(なので以降、学会=大会として書きます)

学会を斜めから見ていた私

私は仕事上、植物×分子生物学の分野の学会、2つによく参加しています。もともと大学の時から研究にあまり興味が無く、難しい話を聞くと嫌悪感すら感じる私ですが、先輩のすすめもあり入社3年目くらいからぽつぽつ参加するようになりました(とはいっても発表はしない「見る専」ですが)。

学会は大体一泊二日で行われるので、一泊目の夜に懇親会というのがあるんですね。500人規模くらいでホテルの大きい宴会場とかでやるんですが、それがほんっっっっっっとうに嫌いで!!

知り合いがいる場合はいいんですが、そうでない場合は控えめに言っても悪夢ですね(^^) 一度、本当に誰もしゃべれる人がいなくて、会場の外周を無為に周り続けていたことがあります、、、(たぶん6周はした)。そうすることで、「だれも知り合いのいない可哀そうな人」から、「いるはずの知り合いを探して放浪する旅人」に昇格できるのです(意味不明)

懇親会の何が嫌って、あんまりオープンマインドな感じが無くて、権威のある先生とか、古参の先生の周りには常に人がいて、要するにその人たちを持ち上げる為の集まりに見えたんですね、、、。ちっぽけな存在の私はもっとちっぽけに、たぶんシロイヌナズナの種くらいには自分の存在を小さく感じました。それは懇親会以外でも同じで、昼間も、とても居心地が悪かったんです。肝心の発表もよくわからなかったし。

で、今

先週、その学会に参加してきました。まずリモート開催なので、朝一新幹線に乗る必要もなく、8時半くらいまでパジャマでコーヒー飲んでていいんですね。うわー何これめっちゃ楽ー!さらにさらに、偉い先生とその取り巻きみたいな画を一切見ることが無くなりました。懇親会もあるにはあるのですが、なんたってweb上なので、まずほとんど参加者いない!!800名弱の参加者のなかでweb懇親会に現れたのはたった70人、、、。絵面を見る見ないの問題でなく、そもそも本当に懇親したい人はたったこれだけしかいなかったのか!と驚きました。まあこの70名の中には主催者サイドの方もいるので、実際に純粋な気持ちで参加した人はもっと少ないんでしょうが。

嫌な気分を感じる場面がぐっと減って、発表内容に集中することができたので、「最先端の研究成果を聞くことができて、発表者とディスカッションしたり意見交換できたり、学会ってシンプルにいい場所だなぁ」と今回初めて感じることができました。

ということで、最近はすこし、研究に対して前向きな気持ちになっています!いつまで続くか、、、、??



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?