「慣れている会社」勤務時間編
前回話題とした
障害者雇用に「慣れている」会社。
障害者雇用(オープン就労)を検討中の段階では
「どういうこと?」となりがちだと思う。
障害特性や症状などへの配慮をしつつも、
働きがいと働きやすさを両立させている会社だ。
中でも違いが明確で、多くの人が気にする点が
勤務時間についてだと思う。
私の勤務先は一般企業だが、
特例子会社でなくとも、これだけの配慮があり
安心して働ける企業が存在する証として、
私自身の話をしたい。
私の勤務時間推移
入社時:週20時間
月、火、木、金
1日 10:00〜16:00(休憩1時間)
2年目:週25時間
1日 9:30〜16:30
(曜日は変わらず)
というように、毎年出勤と退勤時刻を
30分ずつ伸ばしていき、
3年目:週35時間
月、火、木、金 9:00〜17:00
水 9:00〜16:00
この、水曜日の出勤へのチャレンジが
勤務時間を延ばす上で最もしんどかった。。。
4年目:週40時間
毎日9:00〜18:00
このように段階的に勤務時間を延長し、
4年目にはフルタイム、
そして4年と10ヶ月で正社員となった。
お試し制度の安心感
上記のようの例は私に限ったことではない。
私の勤務している企業では
障害者雇用を10年以上前から行っており、
人事担当者だけでなく一般社員も慣れている。
そのため、勤務時間延長の際は
試しに2週間程度延長してみて、
身体面やメンタル面の悪化が起きないかを
確認後に本延長(雇用契約書に明記)となる。
このお試し制度のおかげで
障害者サイドは勤務時間延長への抵抗感が軽減し
前向きに働くことができるし、
企業サイドも延長後の業務の割り振りや
必要があれば新たな配慮について検討する
余裕が生まれる。
非常に良いシステムだと思う。
あくまでも、聞いた話だが。。。
私が就労移行支援事業所で出会った
知人の実体験だが、
勤務時間延長を希望しても、
企業側には受け入れてもらえなかったそうだ。
「勤務時間延長してどうするの?
新しい業務覚える余裕なんてあるの?
そんな余裕ないでしょう?」
と言われ、返す言葉もなく、諦めたとのことだ。
こういった企業ばかりではないだろうが、
企業が「慣れている」ことの恩恵の
大きさを物語るエピソードではないだろうか。
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