ニセコブスジツノゴミムシダマシ -Boletoxenus incurvatus-
外見
くろいごつごつした1cmぐらいのゴミムシダマシ。オスにはツノがあるが、他の仲間よりも小さく、先端に毛が生えていない。
仲間
コブスジツノゴミムシダマシの仲間で似たようなゴツゴツしていてツノを持つ仲間は多い。
ニセコブスジツノゴミムシダマシは仲間の中では角を持つ中では最も小さな角を持つ。(マルカブトゴミムシダマシのような角を持たない仲間もいるが)
生態
山地に生息し、ツガノサルノコシカケのような針葉樹につくサルノコシカケ類につく。
親はキノコの外側を食べるが、幼虫は中に坑道を掘って内側を食べる。
似たキノコにつくオオモンキゴミムシダマシよりも生息に利用するキノコが豊富な森に生息し、より大きなキノコを好む。
採集方法・レア度
おすすめの採集方法はルッキング。夜にキノコの上を這っているためよういにみつけることができる。叩くことでさらに見つけることができるがキノコを落としてしまう可能性があり、そうすると資源として利用できなくなるので状況と場合を考えて叩くとよい。何回も来るなら残しておいた方が再生産がされてお得だろう。
レア度としては、☆6ぐらい。
スギやヒノキではなく、モミやツガの仲間につくサルノコシカケを利用しており、それらの倒木が多く生産される森に生息する。このような条件を満たす森は標高を上げる必要があり、採集はやや難しい。
レッドデータブックなどに記載されるようなことはないものの、ネット上の記事はかなり少なく、また近縁種のコブスジツノゴミムシダマシの記事の数を考慮すると、話題にあげがらないほどマイナーな虫ではない(なんたって角があるしね)ことを考慮すると採集できた人は少ないのだろう。
それらを考慮して☆6とした。