ウバタマコメツキ -Cryptalaus berus-
外見
灰色の下地に黒い斑点がある大型のコメツキ。写真では綺麗に足を折りたたんで越冬している。
仲間
ウバタマコメツキの所属するCryptalaus属は三種類いるが、オオウバタマコメツキは潜る材の傾向が異なり、最近までUMAだった珍品のため恐らく出会えないし間違えないタイプ。
一方フタモンウバタマコメツキは潜る材が同じで同所的にいるため間違えやすい種類だろう。フタモンウバタマコメツキは名前の由来となった二つの紋がそれぞれ前胸部と翅にあるが、どちらもウバタマコメツキもあるため同定には使いずらい(派手さはフタモンウバタマコメツキの方が上)。
なので、前胸部の長さで見分けるのがいい。ウバタマコメツキは普通のコメツキと同じ比率だがフタモンウバタマコメツキは縦に長い。
生態
初夏から夏にかけて活動し、樹液を食べたり松の枯れ木に集まる。
幼虫は松の枯れ木の中で様々な昆虫を捕食すし、冬ごろに枯れ木内で成虫に羽化しそのまま寝ている。また、幼虫の期間が一年以上ある、松の木の中という限られた環境で一年以上餌が食べられるとは驚きだ。
採集方法・レア度
採集方法は、シーズン中は樹液を覗くかたまたまいるのを採ることが多い、個体数も少なくなく大型なため偶然見つけることも難しくはない。しかし、冬場に松の枯れ木を崩すのが一番の近道。彼らは冬場でも成虫で採集できることや松の枯れ木という明確な目標があること、枯れ木崩しはマイマイカブリ等の副産物が多いのがポイント(普通、こっとがメイン)。もし、ウバタマコメツキを狙うなら冬場がおすすめ。
採集難易度は☆1、大きな松の枯れ木があれば基本的にいる。何本か崩せば採れるだろう。
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