ハワイ旅行-その7・見やすい在来種
ハワイの自然は貴重な存在ですが都市部では外来種が闊歩しています。
そんななかでも見つけやすい在来種が海浜性動物です。
➀シロアジサシ
シロアジサシは熱帯地方の島で見られる海鳥で、ホノルルの街路樹の上などで子育てを行います。
このため、人に慣れておりとても観察しやすいと言われています。
ただし、白い鳥というとハワイのハトも白く見分けにくいことや彼らは一年中ハワイにいるのではなくヒナを育てる間だけいるという点から、見たと言い切るのは難しかったりします。
➁そのほかの海鳥
そのほかの海鳥の場合、大抵崖などに巣をつくるため、都市部から離れた地域を主としています。また、シギなどの旅鳥の場合も白砂のビーチに少ない傾向にあります。
ハワイのイメージである白砂ビーチ、実は1960年代に欧米の資本家が元々あった溶岩由来の黒砂の浜辺を他の島やカリフォルニアから持ってきた白砂にいれかえたものなんです。なので、昔からいる鳥たちは好きじゃないんでしょうね。
③海浜性昆虫
鳥は人の目や環境改造を嫌ってもそんなことを乗り越えるやつらもいます。それが昆虫です。
彼らは枯葉の供給さえあれば割と何とかなるので下の砂が変わっても平気なんでしょう。
彼らは海岸の植物の近くにある石の下にいてひっくり返すことで会うことができます。外来種も混じってたりしますが、とりあえず記事画像のスナゴミムシダマシは在来種で大丈夫そうです。
④スナゴミムシダマシとは
正しく言うとスナゴミムシダマシという虫はいなくて、種類の一つ上グループをさす言葉です。簡単に言うとコクワガタとかヒラタクワガタをまとめて「クワガタムシ」と言っているようなイメージです。
こんな曖昧な言い方をしているかというと、ハワイ島には複数種いるのですがそれの見分け方がわかってないからです。
少なくともオガサワラスナゴミムシダマシとイオウジマスナゴミムシダマシがいるようですが、彼らは日本では(場所的に)貴重な昆虫、あまり情報がないんです…なので、とりあえずスナゴミムシダマシとしておきます。
ちなみに、彼らが外来種なことは多分ないでしょう。彼らは太平洋全体に生息していてイオウジマは台湾、中国、スマトラ、フ ィリピン、マリアナ諸島、ウェーク島、キリバス、ハワイ諸島、フィリピン、ニュージー ランドととんでもなく広い地域に生息しており、オガサワラスナゴミムシダマシもミクロネシア一帯に生息しています。このため、ハワイに自然分布していると思われます。
「外来種」のときに触れましたが、ハワイ固有種には天敵対策が不足しているものが多く外来種によって数を減らしています。
しかし、彼らのようなハワイにも住んでいる。といえるような広範囲生息種にとっては外来種の進撃もへっちゃらなようです。
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