【発注者】1級土木施工管理技士(経験記述)2次試験対策
たぬ吉の土木講座へようこそ
ボクは、土木関係の仕事をしており、地方公務員、発注者の方々とお話しをする機会が多くあります。その中で最近は、若手技士の不足や団塊の世代の退職などで技術力が継承されていないなど問題があり、工事を担当する発注者側の監督員の知識が乏しく、結果的に請負者任せになっている部分があり、間違いがあっても、それを気付かないまま、現場が進み、検査時に気づいて手直し工事になるといったこともでてきています。
若手技士達は、「なかなか勉強する時間がない」、「少人数で業務量が膨大」、「研修会に参加する予算がない」、「指導してくれる上司がいない」といった問題を抱えており、この問題はますます深刻化していくと思われます。そこで、これまでボクが経験してきたことをまとめ、やる気ある若手技士達の一助となるような土木講座をすることを目的としています。
土木施工管理技士を取得すること
発注者と受注者(請負者)は甲乙対等な立場で契約約款に基づき仕事をしていく必要があります。工事における受注者(請負者)には、主任技術者として一定の資格を有するものを配置するように決めれれいますが、発注者については決められおりません。しかし、両者が対等な立場で進めていくためには、発注者(地方公務員)も有資格者であることが良いとボクは感じています。それは、転職にも有利に働く事や、何より、自分の自信に繋がるからです!
1次試験の合格率は、約50%ですが、2次試験は、約30%台ですので、勉強が必要です。
そこで、
【発注者】1級土木施工管理技士(経験記述)2次試験対策」をテーマに
1級土木施工管理技士の経験記述のみについてまとめました。
問題2~問題11までの必須問題、選択問題については過去問を繰り返し解くことで理解することができますが、問題1「経験記述の出題パターンは、「施工管理」「工程管理」「品質管理」「安全管理」「環境対策」の全部で5項目あり、この中から出題されます。実際に自分が経験した現場状況に合わせて考えることでより理解できます。そのなかでも、いくつかのポイントがありますが・・・。
直近10年間の経験記述テーマは次のように出題されています。
平成24年 工程管理
平成25年 品質管理
平成26 年 安全管理
平成27 年 品質管理
平成28 年 安全管理
平成29 年 安全管理
平成30 年 品質管理
令和元年 品質管理
令和2年 品質管理
令和3年 安全管理
令和4年 安全管理
令和5年 品質管理
整理してみると、工程管理1回、品質管理6回、安全管理5回と
品質管理、安全管理をテーマとして多く出題されているこが分かります。
勉強する時間が少ない方は、品質管理、安全管理に関する経験記述に絞っておくのもよい方法です。余裕がある方は工程管理を含めた3項目、心配な方は、5項目すべてについて作成しておくと間違いありません。
次回は、実務経験として認められる立場や工事種別について解説したいと思います。