57歳、まだまだ人生折り返し ~移住者へのインタビュー~ 前編
住民の約2割が移住者と言われており、今、世界⁉︎でも注目されている海士町。
「挑戦する人が集まる、賑わいの島」と表現されています。
そんな海士町の介護福祉業界にも、挑戦する方々が移住されています。(本年度は6月末時点で7名の方が移住)
海士町社会福祉協議会公式noteでは我々の仲間になった挑戦者の想いを定期的に聞かせていただきたいと思います。
第一弾は、黒田武志さん(57)にインタビューをさせていただきました。
今回は、その前編。
心から海士町に来て良かった!
ー2024年2月に移住されてきたわけですが、びっくりされたことはありますか?
移住前から、想像はしていましたが「人と人の距離が近い」ことにびっくりしました。
一度知り合いになると、2回目からは家族みたいに笑顔で優しく声をかけてくれて、本当に嬉しく思います。
本土は隣人さえも知らないような環境で、正直、対人関係に壁を感じていましたが、移住してすぐに私を受け入れて、壁など感じませんね。
ー以前、生活されていた場所とどのようなことに違いを感じていますか?
コンビニがない!、しかも、商店の閉店も早いことですかね(笑)
移住当時にすんでいた知々井という場所は、子供の頃の風景に似た場所で、すごく懐かしい感じがしました。家の戸締まりをしなくても安心で、家に帰ると玄関先に野菜が置いてあったり、受け入れてくださる方々の愛を感じました。
ただ、物価が高いですね、野菜とか含めて。だから、畑をやろうと。
自家用車で島内を移動していますが、「移動手段」がない人は、不便ですよね、きっと。
仕事は決まった時間のバスでいいでしょうけど、休みの日は困ると思いますね、帰りたくても家に帰る時刻のバスが少ないし。車がなかった時期「行きたい場所があったら、いつでも連絡して」周りの方々が言ってくれましたけどね、まさかパチンコしたいから乗せていって・・・とは言えない(笑)
良かったことは、無駄使いしなくなった!すぐにコンビニでグミとかお菓子を買っていましたからね。
ー今、住んでいる北分地区では、周りにどんな方々が住んでいるのでしょうか?
移住者用の町営住宅をお借りしていますが、近隣の方々は仕事も違うし、生活リズムも異なりますが、人との距離感を感じませんね、気軽に笑顔で挨拶しています。
ー職場の仲間の方々も「周りの人」になりますが…。
いい人ばかりですよ、とにかく人として、素敵な方々ばかりで、80歳近い方も働いていますが、とにかくパワフルだし、この仕事が好きなんだなぁと感じます。
親しき仲にも礼儀ありは大切に感じています
ー介護福祉現場で楽しいことはありますか?
やはり、利用者様との関わりですね。入浴介助などの1対1になる場所は特に楽しいですね。私のことを覚えていてくれて、「陽に焼けたね?」など、私を見てくれていたんだなぁと・・、幸せな気分になりますよ。
ー介護現場で大切にしていることは何ですか?
利用者との「距離感」ですかね、離れすぎず、近づきすぎず。親しき仲にも礼儀ありは大切だと感じています。すべてを敬語で!は難しいときもありますが、相手を敬う気持ちを忘れないことですね。
ー3年後の自分はどうなっていると思いますか?
還暦になり赤いチャンチャンコを着ていますね(笑)
年齢も経験も重ねて、自分の役回りも変化しているでしょうね。
利用者様の役にたちたい!現場に居続けたいとは思っています。
ケアマネジャー資格取得にチャレンジしていますので、3年後は取得していたい。
あらゆる方面で「人材不足」と言われいますが、自身の経験などが役に立てるといいですね、人を育てられる人になれたらいいですね。