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島唯一の医療機関「海士診療所」の看護師さんのお仕事を紹介します

挑戦の島として有名な海士町。それを支えているのが、安定した医療サービスです。
今日は海士町の縁の下の力持ち、海士診療所の看護師さんのお仕事について少しご紹介します。

まずは、海士診療所の概要

(右が海士診療所、左奥が海士歯科診療所)

●施設名 海士町国民健康保険 海士診療所
●診療科 内科・小児科
     精神科(月2回)、整形外科(年9回)、眼科(年9回)
●施設・設備
 診察室・処置室・レントゲン室・検査室・内視鏡室・救急処置室・リハビリ室・言語聴覚室・眼科検査室
※必要時は島外の医療機関と連携し、ドクターヘリ、船舶での救急搬送を行います。
●外来患者の数 平均83名/日
●島外への救急搬送(2021年)
 ヘリ搬送:7件 船舶搬送:22件
●時間外患者数(2021年)
 19件/月(うち深夜3件)
●職員体制
 常勤医2名、非常勤医3名、看護師10名(うち非常勤2名)、作業療法士2名、理学療法士1名、言語聴覚士1名、臨床検査技師1名、事務職員7名(うち非常勤4名)、その他職員5名

職員のうち約6割が地元出身、4割が島外出身のIターン者。

診療時間は、8:30〜11:00が一般外来、15:00〜予約外来。その間に往診や施設回診なども行っています。17:15以降は時間外受付として看護師が持ち回りでオンコール勤務をしています。土日祝は看護師1名が出勤し、24時間、364日体制で島の医療を支えています。
その他、学校健診や予防接種など、島の医療を”まるごと”担っています。

往診の様子

行政・福祉施設との連携は、島根県の医療ネットワークサービス「まめネット」や、月に2回の「ケア会議」を実施し、患者さんの情報を共有しています。島唯一の医療機関であり、職員同士顔の見える関係性であるため、情報連携がスムーズに行われています。

視察に来た方からは、「診療所規模でCTがあるのがすごい!」「職員体制が充実している!」「行政や介護施設との連携がすごい!」とよく言われます。



看護師さんに聞きました!仕事のやりがいは?

1位 患者さんの元気になった姿を見られる
2位 患者さんと丁寧に向き合える
3位 たくさん患者さんが来るので、自分が役立っている感覚を感じる

患者さん一人一人を深く知っているが故に、笑顔や元気な姿がやりがいという意見が多かったです。大きな病院で勤務していると、退院とともに患者さんとの関係が終わってしまいますが、海士診療所では、診療所に来たときはもちろん、道端や商店で患者さんに会うことも。島外に搬送した患者さんが元気な姿で帰ってきて「あっちの病院よりここのが注射がうまいよ」なんて言ってくれることもあるそうです。

子どもの予防接種の様子

看護師さんに聞きました!仕事の大変さは?

ダントツ1位 覚える業務が多い!

子どもから高齢者まで、幅広い年齢の患者さん、さまざまな診療科の患者さんが来るため、広い知識が求められます。
また薬局業務も看護師が担う等、都会の病院では経験できないような看護師以外の業務が多くあります。
「プライマリケアの最前線。看護師としてとても勉強になる」「日々新しいことを知られて嬉しい」という人もいれば「特に最初の半年は苦労した」との声もありました。
「みんな苦労してきているから、ブランクのある方や新卒の方にも優しく教えますよ」とのこと。

薬局業務をする看護師さん

看護師さんに聞きました!海士診療所に合っている人ってどんな人?

・幅広く看護を学びたい人
・なんでも経験してみたい人
・病棟の仕事に疲れた人、今の看護に疑問を持っている人
・地域医療に興味のある人

・保健師の視点を生かして看護師として働きたい人
・高齢者が好きな人、人が好きな人
・離島で生活したい、日々の暮らしを楽しみたい人

業務範囲が広いので、前向きに成長していける人が向いているのではとのことでした。育成体制はとても充実しており、基本的には半年間、先輩がついて一緒に仕事をしていきます。
またIターンの看護師さんが口を揃えて仰るのがプライベートが充実したということ。通勤途中に海が見られたり、休日は野菜を育てたり、魚を捌いたり。残業はほぼなし、通勤距離も1〜10分程度と短いため、時間を有意義に使うことができます。

\オンライン説明会開催します!/

海士診療所では、一緒に働く仲間を募集しています。(看護師、薬剤師、歯科衛生士、歯科助手(無資格)、医療事務)
12月18日(日)10時〜12時に、現場スタッフが離島での仕事・生活のリアルをお伝えするオンラインイベントを開催予定です。
詳細は以下をご参照ください!


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