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アウトプットを奨励する組織を作る
先日は個人のキャリアの観点からアウトプットすることの価値を書きました。
私個人の考えは上の記事に書いた通りですが、他社の人と話すと「うちも発信を頑張りたいけどなかなか書いてもらえない」という悩みもよく聞きます。今日は、メンバーがどんどんアウトプットしてくれるような組織を作るために大事にしていることを書きたいと思います。
強制しない
採用・認知拡大のためにエンジニアブログを書くのは超定番の施策です。組織として発信を強化していこうぜとなると「毎週記事を出す」のような目標が設定され、そのために持ち回りや当番制で書くことになったりします。
このような運用をすると書くことが目的になり、まさに目的と手段の逆転になってしまいます。アウトプットに先立つのは「この知見・学びを共有したい」という内側から湧いてくる動機であり、適切なモチベーションに駆動されていない記事は無味乾燥なイベントレポートのような記事になりがちです。
アウトプットに対するモチベーションは人によってかなりばらつきがあるので、書きたいという気持ちがない人にわざわざ書かせるようなことはせず、書きたいと思う人が増えるような取り組みを考えることが大事だと思います。
業務時間に書いてOKにする
先の記事では、アウトプットをするまでが仕事の1サイクルだと考えていると書きました。つまりアウトプットは業務です。業務なので当然業務時間に書いてOKです。
アウトプットの習慣がない組織では「業務時間に書くのは憚られる」と感じるメンバーが多いので、業務時間に書いて良いよと繰り返し伝えることが大切です。
プロダクトバックログアイテムに「ブログ記事を書く」というアイテムを追加するチームもあります。機能リリースなど大きめの区切りの後で、リファクタを進めプロジェクトの学びをブログ記事として発信するスプリントにしているチームもあります。
ただいくら業務時間に書いて良いよと言っても、仕事が立て込んでいる時に「今週はブログを書いていたので進捗ありません」などと言われるとマネージャーとしてはぐぬぬとなってしまいます。そんな時は落ち着いて優先順位のつけ方にフィードバックをして、緊急性の高い仕事を優先できるようにします。
会社ブログにこだわらない
認知拡大という点では、会社ブログに書くのがもっとも効果的です。しかし、アウトプットする個人の視点では会社ブログが最適ではないことも多いです。「いきなり会社の看板を背負って発信するのはちょっと…」とハードルを感じるメンバーもいます。
会社ブログに書くかまったく書かないかの2択になると、どんどん書くことのハードルが上がってしまいます。なのでまずはアウトプットすることを大切にし、媒体は会社ブログでなくても良いと考えます。
会社ブログでなくてもアウトプットすれば何らかの効果は得られますし、アウトプットを続けて身近なものになればやがて会社ブログを書くことのハードルも下がります。書き慣れないうちは業務中に学んだことをどこまで個人媒体で発信して良いか悩むこともあると思うので、そのような疑問も解消してあげられると良いと思います。
評価する
積極的にアウトプットしてくれるメンバーは貴重な存在なので、しっかり評価に反映することが大切です。とはいえアウトプットを評価すると言っても具体的にどうするかはなかなか悩ましい問題です。
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ありがとうございます。書籍代に使ったり、僕の周りの人が少し幸せになる使い道を考えたいと思います。