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スクラムマスターは専門職かマネージャー職か

こんにちは。天野です。

スクラムマスターのキャリアについて検討すると、マネージャー職との共通点がとても多いことに気づきます。実際、スクラムマスターに期待される振る舞いの多くはマネージャーにも期待されるものです。マネージャー(EM)がスクラムマスターを兼務しているチームも多いです。

自分はスクラムマスターでありながらマネージャーもしているので、どちらも経験していると言えます(マネージャーの定義が組織によってかなり違うので、みなさんがイメージするマネージャーとは違うかも知れません)。


スクラムマスターは専門職だと認識している

エンジニアは専門性の高い仕事なので、「エンジニアとして専門性を高め昇進したらやりたくもないマネージャーになってしまった」という悲劇を避けるために、開発者とマネージャーでキャリアラダーが別々に設定される組織が多いです。

エンジニア組織で活動するスクラムマスターもひとつの専門領域です。私もエンジニアからスクラムマスターにキャリアチェンジした1人ですが、その理由は「これは片手間でできる仕事ではないぞ」と思ったからです。

スクラムマスターに求められる知識・スキルは多岐に渡り、習得には長期間の実践と内省が欠かせません。自分の中では、スクラムマスターをエンジニアリング組織におけるひとつの専門職として位置付け、専門性を追究してここまで来たと思っています。

マネージャーもまた専門職

「専門職とマネージャー職」のように対比すると、マネージャーは専門性がなくても務まるような表現に見えますが、多くのメンバーと関わりながら重要な意思決定を担い複雑な問題を解くマネージャーもまた専門職と言えます。

求められる専門性がチームの一員だった時とかなり異なるため、マネージャーになることはエンジニアにとって大きなキャリアチェンジであり、同時に向き不向きもあるのだと思います。

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