正しく苦しみ、成長に賭ける
こんにちは。天野です。
私の現在の大きな責任の一つは、組織内のスクラムマスターの成長を支援することです。日々メンバーと向き合う中で、彼らが「適切に苦しんでいるか」という視点を持つことの重要性に気づきました。
今回は、この「苦しみ」という観点からスクラムマスターの成長について深掘りしてみたいと思います。
経験による学習は苦痛を伴う
先日紹介した経営学習論の記事から、経営学習論で紹介されているコルブの経験学習サイクルによると、学習プロセスは以下の4段階で構成されています:
具体的経験
内省的観察
抽象的概念化
能動的実験
特に注目したいのは「具体的経験」の段階です。ここでいう「経験」には「受苦(苦しみを受けること)」が含まれています。つまり、個人が現在の能力を超えるような挑戦的な経験をすることで、成長が促進されるのです。
この観点から考えると、苦しんでいないスクラムマスターは成長していない可能性があります。スクラムマスターに限らず、人の成長には自身の能力を超えた挑戦的な経験が不可欠です。
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ありがとうございます。書籍代に使ったり、僕の周りの人が少し幸せになる使い道を考えたいと思います。