#35私たちはサポーター

私は学生の時とても思っていたんです。「こんな勉強して何になるんだ」と。そんなメンタルで授業を受けている私は、もちろん先生の話なんか右から左。情報が全く頭に入ってきません。成績も本当に並でした。そこで先生に言われるんです。

「あなたはやったらできるのになぁ」と。

この言葉はいつも言われていた記憶があります。

はっきり言います。やるのが難しいんです。

私がその言葉を先生に言われたとき、心の中ではいつも批判的でした。なぜなら、そもそも勉強に対してやる意味を見出せていなかったからです。

そんな私が教師になったんです。せめて同じ気持ちの方には寄り添ってあげたい。じゃあ私は当時どんな声かけをして欲しかったんだろう?と考えたことがあります。

教師側に立つと「あなたはやればできるのに」と言う言葉は+にとられて言っていることが多いです。教師になって私もその言葉を使いたいなぁと思った時期がたくさんありました。当然その子のためを思って。

でも受け取り側はそれを肯定的に受け取ることができないんです。できていたら成長していると思います。できる子もいると思いますが、私はできなかった人です。私みたいな考えの人も少なからずいることでしょう。

当時の私はそんな言葉よりも、もっと「なぜ勉強しなければいけないのか」「勉強するとどんな良いことが待っているのか」「勉強しないとどんな良くないことが待っているのか」「大人になったとき、この努力はどう結果に結びついたのか」こんな内容が聞きたかったんです。

私のような考えの生徒が多いのか少ないのかさえよくわかりません。でも、そんな考えの生徒もいてると思うと、声かけや言葉かけはもっともっと勉強しないといけないなと思ってしまいます。

結局まとめると

+と思って伝えている言葉でも受け取り手によっては−になることがある。言葉掛けにしても、相手に寄り添った言葉が重要で、結局のところ教師という職業はあくまでサポーター的な立ち位置なんだということを念頭に置いて取り組むことが大切なのかもしれない。

そんなことを言いたかった私でした。

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