South/iSland物語
第一章
はじまりの物語
5、仕事二日目(烈光version)
午前8時、社長起床。10分遅れで、キング、せーんむ、ゴッドがそろって出勤。続いて、むしゃと将軍も出勤完了。と言っても、今日も荷物の片付けだけで一日が終わりそうなのだ。家の改築と、池の工事はあらかた終わってしまっているので、後は、自分たちの身の回りをどうするか考えなくてはいけない。
「あ、社長、おはようございます。」
「おはよう、たいちょー。早いね。」
「いや、社長たち勢ぞろいしてどうしたんですか?」
独身寮の事務所に入ってみて、たいちょーは年長者ばかり集まっているので驚いた。まだ荷物も片付いていないので、狭い感じがする。まだ机も無いので、床をほとんど荷物が埋め尽くしているのだ。
「ああ、みんなが今日の朝弁当を持ってきたところなんだよ。みんなは?」
「まだ寝てますよ。昨日が疲れたみたいで」
「そうか、じゃあ、先に今日の仕事内容を確認しておこうか」
というわけで、その内訳は、田・・・1班。畑・・・2班。家の整理・・・社長たちとその家族。という具合に決まっていた。田んぼは、近所の人が使わなくなったのを貸してくれる。畑の方は、家の改築、池の工事と並行して、開墾してきているところで、これから雑草を全部取って、キレイに耕して整備していかなければならない。ここまでの話は機会があったら話そうと思う。
「何か、たくさんすることがありますねー」
とたいちょーはのんきに構えている。
「そんじゃ、ま、よろしくな」
「はーい。じゃ、起こしてきます」
この10分後・・・大急ぎで顔を洗って、着替えてきた顔が食堂にそろった。最後に
「おはようっス」
「ふあー・・・おはにょほー」
「うー・・・グーグー」
「アン、ポン、タン!寝るなー!」
「ってー!キングさん、朝からゲンコツ!」とガンタンクが不平を言うが、それは無視して朝食が始まった。
「今日の朝御飯はサンドイッチよ!」
元気な声で社長の奥さんが戸を開いて出てきた。続いて皿に並べられたサンドイッチを持ってキング、ゴッド、将軍の奥さん達が現れた。
「やっほー!うまそー」
「がんばって食べるっス」
「これはこれはうまそうだのう」
・・・