South/iSland物語

第一章
はじまりの物語

(3、仕事一日目(烈光version)のつづき)
「ごめんなはひ」
三人そろって頭にこぶを作っているのはなぜかと言うと・・・遊んでいて水道管を折ってしまったのだった・・・。アホ。

井戸班がいたって真面目に(?)仕事をしていた頃、二班は家具の運び込みを始めていた。と言っても、まだ荷物が到着していないので、本当に家具だけを運び込んでいた。荷物は配達される予定なのだが、なんと言っても人数分なので多く、なかなか到着しないようなのだ。とりあえず、備え付けの押入れや棚に入れられるもの例えば布団などは整理して入れていくことにした。ここでもやんちゃ坊主三人組の元気さは大いに役に立った。三人+れっくうは次から次へと家具を運んでいく。トラックからは、たいちょーと武者と先生がせっせと下ろしていく。二段ベットが四つに、食器棚、事務所に置く机と椅子が四つずつに食事用の台が四つ、その他に、こたつ用の台や様々な椅子。書斎に置く本棚や机の部品と椅子。仕事場にも様々なものが運び込まれていく。現場監督をしながら、キングとゴッドも二軒の家の間を忙しそうに走り回っている。お手伝いに、一足先に引っ越してきていた、社長たちの家族も来ている。
そして、家具を降ろし終わって一息ついていると今度は、荷物一式が配達されてきた。これもまた、一生懸命に運び込んでいく。
これらの大量の家具、荷物に続いて、今度は電化製品が到着した。これらは意外と少なかった。何しろ自給自足に近いものだから、冷蔵庫もいらないんじゃないの、という意見が出たくらいだった。そこは、料理係の烈空と獣王が反対して一軒に一台入れることになった。あとは、洗濯機が二台と、掃除機が二台、パソコン三台、そして、電灯が来るだけであった。あとは、テレビもなければ、電子レンジも炊飯器もない。まあ、いちおうそれらもなんとかかんとか運んでいく。
そのうち、井戸班の一班も帰ってきて、手伝い始めた。
だいたいのことが終わった頃にはもう夕方になろうとしていた。すると、社長たちの家族の方々が夕御飯を作って持ってきてくれた。おいしいカレーだった。(ご飯はなぜか飯盒―はんごうで炊いていた)みんな、一気にたいらげると、疲れてぐっすりと眠ってしまった。社長は、明日も大変なんだよなーと思いながら、今日はここに泊まることにした。

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