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稀によくある程度の頻度で何かしら書きます。

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マガジン

  • 書いておきたかったこと

    思ったり考えたりして書いておきたかったこと

  • 逆噴射小説大賞応募作品

    いわば4発の弾丸

最近の記事

『ゲーミングうちゅうじん』について

『ゲーミングうちゅうじん』はパワーマンしゅら氏がTwitter、pixivで連載中の漫画だ。 強者を求めて地球にやってきた「宇宙人」だが、小手調べに暴れたところでこの星には自身に張り合えるものはいないと悟ってしまう。退屈を感じていた折になんらかのエネルギーを感じ取り、辿りついたのはゲームセンター。そして出会ったのは格闘ゲームだった。 格闘ゲームを定められた条件の上で知恵の力を競う力比べと認識し、最初の100円で打撃、ガード、投げまでを超速理解した宇宙人だったが、ゲームセン

    • 食育について

      昔、特に小学生の頃は好き嫌いが激しく、せっかく母が作ってくれた料理でも手をつけずに食事を終えることが多かったことは申し訳なく思っている。 野菜炒めはバリバリ食べていたがおひたしや白和えはどうも苦手で、主菜に用意してくれた肉のおかずと味噌汁で白飯をかきこんでいた私に、母は肉ばかり食べるなとよく注意したものだったが、ある日の夕食での「そんなに肉ばっか食べてると佐川くんが来るよ!佐川くん!」は絶対によくないやつだったと思う。確か半笑いだった気がする。 自分が生まれる前のパリ人肉

      • 『SDガンダム Gジェネレーション』について

        『SDガンダム Gジェネレーション』(通称「無印」「初代」)は1998年に発売されたSLGだ。プレイヤーは二頭身にデフォルメされたガンダムをはじめとするシリーズの機体ユニットを操作して『逆襲のシャア』までの宇宙世紀のストーリーを再現したステージを攻略する。各ステージには敵軍ユニットの他にプレイヤーが操作できる『機動戦士ガンダム』のシナリオステージならホワイトベース部隊、『第08MS小隊』なら08小隊等のゲスト軍ユニットが配置される。頑張ればゲスト軍だけでクリアすることも可能ら

        • MV『お勉強しといてよ』について

          音楽ユニット「ずっと真夜中でいいのに。」のMV『お勉強しといてよ』はもう見ただろうか。見ていないならばこの288秒に圧縮された音楽と映像の暴力をさっさと見てほしい。 「ずっと真夜中でいいのに。」とMV制作のはなぶし氏を知ったのは最近なので何を書いても俄語りになってしまうだろうが、とにかく私の頭は唐突に殴りつけられた。このMVはVHS世代を殴りに来ている。そう私は受け取った。勝手に。ちなみに映像と曲調ですっかりまいってしまったので歌詞の世界観とかは解釈できていないです。 M

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        • 書いておきたかったこと
          15本
        • 逆噴射小説大賞応募作品
          4本

        記事

          「破戒僧ドグマ」について

          「破戒僧ドグマ」はRPG『ポポローグ』に登場するキャラクターだ。媒体によっては元僧侶とされていたり、作中で破戒僧という言葉が出てこなかったかもしれないが、どこかで見た記憶があるしかっこいいので破戒僧とする。 『ポポローグ』は主人公のピエトロ王子の冒険を描いた『ポポロクロイス物語』の続編だ。『物語』の仲間が固定メンバーであったのに対して『ローグ』では傭兵として加入するフラグを立てれば自由にパーティメンバーを入れ替えることができる。『ローグ』は『物語』と比較して自由度は高いが、

          「破戒僧ドグマ」について

          『僕の心のヤバイやつ』について

          『僕の心のヤバイやつ』(僕ヤバ)は秋田書店のWeb漫画サービス「マンガクロス」で連載中(令和元年6月12日現在)のラブコメ漫画だ。 心中ではサイコパスを気取る中二病にして陰キャの鑑「市川」が、中学生ながら雑誌モデルを務め、大人らしさと年相応の天真爛漫(アホ)な部分を併せ持つ長身美少女「山田」に振り回されてどうのこうのな展開だ。 最近は主人公の男は女にマウントとられてなんぼなラブコメが乱立していたようだが、そういう漫画でかわいい子にからかわれるだけの、ヒロインの魅力を描くた

          『僕の心のヤバイやつ』について

          『プロメア』について

          TRIGGER制作のアニメ映画『プロメア』はもう見ただろうか。まだ見ていない人はさっさと見に行ってほしい。ちなみに私は令和元年6月3日現在において既に2回見ているので全人類プロメア大好きランキングでかなり上位にいるはずだ。 YOUTUBEで公開されている冒頭アクションシーン内に、手足を凍結拘束されたマッドバーニッシュ幹部が画面外から文字通りスライドしてくる場面がある。私の好きな「キルラキル2話で割り箸人形劇みたいに皐月から流子にペラッと向き直る函館臣子」等を彷彿とさせるよう

          『プロメア』について

          「ジョニー5」について

          「ジョニー5」は映画『ショート・サーキット』及び続編の『ショート・サーキット2 がんばれ!ジョニー5』に登場するロボットだ。『ショート・サーキット』での呼称はナンバーファイブであり、ジョニー5と名乗るのは後からだが、この記事ではジョニー5で通す。 ジョニー5はノヴァ社が陸軍に売るために開発した戦闘用ロボットだ。上半身はシャープな先行者、下半身はガンタンクのようなキャタピラで強そうには見えないが、見た目も威力もプレデターのプラズマキャノンのようなレーザー砲を装備している。

          「ジョニー5」について

          「野良犬たち」について

          「野良犬たち(ストレイ・ドッグス)」はベトナム戦争をポップかつ軽薄に描いた漫画『ディエンビエンフー』に登場する集団だ。 紆余曲折を経て無事TRUE ENDを迎えた作品であるのでネタバレにはそんなに配慮しない。 物語は主人公である米軍の従軍カメラマンのヒカルと人間離れした戦闘能力を持つベトコンの少女、通称「姫(プランセス)」、そして姫を追撃するグリーンベレー所属の美少年ティムを中心に展開する。 「野良犬たち」はティムが率いる「はみ出し者の集団であるグリーンベレーから更には

          「野良犬たち」について

          『Demon's Souls』について

          『Demon's Souls』(デモンズソウル、通称デモンズ)は2009年に発売されたアクションRPGだ。亡者とデーモンが跋扈する亡国ボーレタリアを舞台に主人公は元凶の「古い獣」を封印するためにデーモンを倒していく。 Souls of the mind key to life's Ather... Souls of the lost withdrawn from its vessel... Let the strength to be granted, so the w

          『Demon's Souls』について

          『ボクと魔王』について

          『ボクと魔王』は2001年に発売されたRPGだ。RPGとしてはいたってシンプル、オーソドックスな作りではあるが、最大の特徴はその独特な世界観だ。勇者がいて、魔王がいる。町の外にはオバケがいて、王女様がお忍びで旅をしているらしい。そんな中で主人公が出会う村や町の人々の大半は、まるで普通のRPGの舞台裏にいるかのように気の抜けたことばかり口にする。 基本的に不可避のシンボルエンカウント戦闘、特にダンジョンで露呈する劣悪なカメラワーク、上記二つの合わせ技など、欠点は無視できないゲ

          『ボクと魔王』について

          蛇は楽園を許さない

           賑わう露店通りを行く旅の男女の集団がある。男女といってもその構成比は男1に対して女5。純朴そうな青年と5人の少女達。  「先頭の男は、俺達の界隈では勇者サマと呼ばれている」通りに面した酒場の二階、二人の男が窓際の席から集団を窺う。「なかなかやるらしいがよくわからん」  青年は女剣士から何やら窘められている。「賞金首が裸足で逃げ出す、大陸最強と噂される若き剣聖サマだ」  真面目そうな女騎士と白いローブの少女が談笑している。「騎士と聖女は見覚えがあるだろ?聖騎士団副長と大

          蛇は楽園を許さない

          勝機、なきにしもあらず

           二つの刃が金属音を奏でた。物憂げな青年が納刀する背後で、彼よりいくらか年かさの男が土煙を上げて無様に倒れ込んだ。男は剣を握りしめ、苦悶の呻きをあげながら立ち上がろうとするも叶わず、かろうじて半身を起こし青年の背を睨んだ。 「あんたに殺される道理も」 「ハァーッ…ハァーッ…ハァーッ…」 「あんたを殺す義理もない」 「ハァーッ…ハァーッ…」 「退いてくれ」 「ハァーッ…」  男は息を整え立ち上がった。命は奪われまいと安堵したか。さっさと失せろ。青年はただ虚しかった。狭間の獣

          勝機、なきにしもあらず

          エスアール・エーティーサンゼロゼロ

           空には雲一つなく、どこまでも澄み切った青が続いてた。 「胸くそ悪いぜ」 『何がですか?いい天気じゃないですか。遠くまでよく見えますし』  腰に下げた通信機から能天気な若い声。数㎞離れた地点の新人は会話に飢えているようだ。彼らが口を開いたのは数時間前にこの赤土の荒野に向けて斡旋所を出発して以来だ。 「遠くまでよく見えるからだ」  新人の待機地点に遥か高空から光の束が落ちた。気まぐれに大地を焼く忌まわしき収束光線。震動と衝撃波。不運な新人は消し炭も残らないだろう。  

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          モノノツキ

           僕と彼女は月を見ていた。  彼女の名前は何だったろう。高校で同じクラスになった子だ。確か教室では「タチさん」と呼ばれていた。名字だろうか。あだ名だろうか。ミステリアスなのかどうかもわからない、ほとんど他人だ。  学校帰り、駅のホームのベンチに座るタチさんから手招きされた僕は、促されるままに隣に座り、こうして一緒に月を見ている。ピークの時間は過ぎており、僕達以外には誰もいない。  彼女の顔を横目で見る。冴えた月を映した瞳は爛々と輝いている。日常の中のちょっとした感動的情

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          エンブレムについて

          私がnoteのアイコンに使っている画像は私のエンブレムだ。とても気に入っているのでnote以外のSNSでも使っているし、携帯電話の待受画面にもしている。家族とも連絡を取るLINEのアカウントでも使っているので親からは「気味が悪い」と不評だが、知ったことではない。とても気に入っているのになかなかエンブレムの話をすることができないのでここに書いておく。 なぜシンボルマークでもトレードマークでもなくエンブレムなのかというと、元々はフロム・ソフトウェアから発売されたロボットアクショ

          エンブレムについて