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にゃんこ好き ついつい❣️

「まずい。また買っちゃった。」
猫との二人暮らしだから、クッキーなんて買ったら自分で消費するしかない。
 にも関わらず、「にゃんこの〇〇」が売っていると、手に取って悩む。
 マスクやスリッパは、いずれ使うのだから問題ない。厚洋さんも「にゃんこグッズ」を見つけると必ず買ってくれた。
「わぁー!可愛い❣️ありがとう。」
グッズにすりすり。厚洋さんにスリスリ。
 それを喜んでくれていたのかどうかは、分からないが、たくさん買ってくれた。
 しかし、にゃんこの形をした食べ物はあまり買わなかった。
「こんなの格好だけで、本来の美味しさはないんだ。」
と、にゃんこ煎餅もにゃんこクッキーもにゃんこケーキも買って来なかった。
 歯止めになる厚洋さんがいないので、「にゃんこ〇〇」を見つけると、ついついその前で悩む。
「太るよね。
 可愛いよね。
 1日一枚なら大丈夫かなぁ。
 誰かにお裾分けすればいいんだ。」

「今日のねこもよう」
        お買い上げ〜ぇ。
 
 猫好きが知れ渡ると、プレゼントはにゃんこグッズだ。
 不思議なことに、炭水化物たっぷりのにゃんこ物が頂く。
 また、そういう食べ物は普通の二、三倍もするお値段だから、申し訳ない。
 しかし、自分ではあまり買えないので
「嬉しい!」
 お高いものや貴重なものは、大事に大事に食べるので、賞味期限ギリギリになってしまう。
 要するに、貧乏性の真愛は、最後にまとめて,どかっと頂く。

 ↑可愛くって食べられなかった。
にゃんこちゃんのピザ。
 息子の嫁さんが
「お母さん。猫ちゃん好きでしょ?」
って、送ってくれた。
 よく見ると作れそうだ。
 丸めた顔に丸めたお腹をつけて、耳もつける。ピザ生地なのだから少々水をつけて緩くした生地がツナギになる。
 お顔は胡麻や海苔でも代用ができる。
 にゃんこおにぎり作りのかたを発見した。
 その中にピザ生地を入れたら簡単にできそうだった。
 だが、細々した手作業は、面倒くさい。
 やっぱり、
「可愛い💕食べるのに困っちゃう!
     顔から食べるのは痛いよね。」
って言いながら、
    作ってもらって食べるのが一番だ。
 
 考えたら食べ物だけではない。
 必要ないのに真愛の周りにはにゃんこグッズが溢れていた。

 あらら。
 アルバムの中にだけでも4つも入っていた。
 タオル・スリッパ・マグカップ(食器は、猫ばっか)・トイレマット・玄関マット・ボアシーツ・バック・髪飾り・エプロン・etc
 ついついが、そこら中がにゃんこだらけの部屋になっていた。
 クッキー8枚なんて微々たる物だ。

 そう思ったら、美味しく頂けた。
 クッキーのなくなった箱の底には、猫が🐈🐈‍⬛🐈が歩き去っていった足跡だけが残されていた。
 
 お金もないのについつい買ってしまう、にゃんこグッズ。
 にゃんこ好きな方は、真愛のように無駄な買い物はしないのだろうか。
 男に人なんて、にゃんこは可愛がるがグッズは買わないのかな?
 厚洋さんは、真愛よりタチが悪く⁈
「猫の絵」を買って来ていた。
 丸善で銅版画やデッサン画を買ってきた。
 藤城清治さんのにゃんこの影絵。
 ダヤンの切り絵。
 作品にはナンバーが書き入れてあるので、それなりのお値段なんだと思う。
 厚洋さんの本棚には、猫関連の小説・エッセイが沢山ある。「猫語がわかる本」「猫を育て方」なんてものもあるので、彼もついつい買っていたのだろう。
 
 ついつい〇〇をしてしまう。
 自分の好きなことをするのだから、それがやれたことは、1番のストレス解消法だったかもしれない。
 
 にゃんこクッキー8枚を食べてしまった言い訳をここまで書ければ大したものだと思う。
 お小遣いが少ないのだから、しばらくの間、「ついつい…。」に出会わないことを願っている。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります