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子育てパニック 歩育

「こんばんは
 あっ、という間に週末が
 終わってしまいましたぁ〜。
 金曜の幼稚園帰りに、例の如く虫眼鏡で昆虫 
 やお花を観察しながら帰った時の様子です。
「ユウゲショウ」や「オオアマナ」のお花の
 名前を調べたり、てんとう虫の卵や幼虫を
 観察したりしました。」

 息子の嫁=真愛の娘からのLINEの一部と添付された花の画像である。
 これから先の文章は、娘自慢の文章である。
 読まれている方には申し訳ないが、子育てに大奮闘し、良いお母さんをやっている娘の事がテーマだ。
 彼女から、LINEをもらった翌日あたりだったろうか、「歩育」という記事を読んだ。
 
 ー歩くと脳が活性化ー
 提唱者は、幻のオリンピック招致に力を注いだ柔道の父と呼ばれる嘉納治五郎。
 1911年に日本で最初に「歩行」を学校教育に導入することを提起したという。
 生まれたての赤ちゃんは寝てるだけ。
 しかし、首が座り、ハイハイをし始め、掴まり立ちをすると急に賢くなる気がしました。
 それは、視野が広がり目から入る情報が増えだからだったのだ。
 二足歩行は、両手が自由に支えるようになるため、思考回路が刺激され脳が活性化する。
 神経細胞は3歳前後までに急激に発達して、10歳ごろまでに回路形成はほぼ完成するそうだ。
 そんなことから、2000年には、「歩育」という用語が生まれたという。
 初めて聞く言葉だったが、真愛の体験から納得がいく。
 愚息の子育ては、真愛の母がしてくれた。
 仏様が好きな人でお寺めぐりやお説法を聞くのも好き。写経もいろいろなお寺に納めていた。
 そんな母に育てられていた拓と一緒に出かけた真愛が驚いたことがある。
 親子3人で山歩きをした。まだ、3歳になったばかりの頃だった。
 山道の端に草に埋もれるようにあった
「道祖神」を見つけた息子は、花を摘み供えると小さな手を合わせたのだ。
 厚洋さんも真愛もそりゃあ驚いた。
 慌てて、彼に習って手を合わせたのを思い出す。
 彼の行動の大元が母である事は、いうまでもない。「三つ子の魂百まで」の言葉と養育者の母に感謝した。
 今考えれば、良かった条件が沢山あった。
 母は、自転車にも自動車にも乗れなかった。
移動手段は、「歩き」「バス」「電車」であった。したがって、孫と出かける時も歩きだ。
 小さな手を握り、道の端を歩く。
 3歳の子どもの視線は、道祖神の高さである。止まって「これ?これ?」と言えば、母が幼児に分かるように(分からなくても)道祖神について話。更に近場の野の花を摘んで供える。そして、「みんなが元気でいられますように」と声を出して言う。
 公園に遊びに行く時も、
 近くのスーパーに買い物に行く時も、
歩かせたのだ。歩くしかなかったのだ。
 彼に身についたことは、それだけではなかった。養育者から受け取った「優しさ」と「発見の楽しさ」だった。
 道祖神に供えた花の名前は「のんき」

「野菊」である。
 夫婦揃って顔を見合わせて、笑いながら息子を高い高いして褒めた。
 母に聞いたのだろう。「のぎく」の花と。
 親バカな二人は、「彼を神童」だと思った。
「二十歳過ぎればただの人。」息子は、二十歳前にただの人になっていたが、この頃に培った「新しいものへの興味・関心」「優しさ」「家族への思いやり」「感謝する心」は、今でも持ち続けている。
 親バカな真愛も厚洋さんも「いい息子」だと思っている。
 
 記事には、同じようなことが書かれていた。
💮子どもと一緒に学ぶ
 子どもと一緒に散歩に行くと良いこと。
 子どもはわからないことがあると、
「なんで?」
「どうして?」
「これは何?」と必ず聞く。
 それは好奇心の表れであり、知りたいことなのだ。
「それは、「野菊」綺麗ね。」
と、その好奇心をしっかりと受け止めて、好奇心を満たすことは、【子どもの感性を高め、共感力】が増すのだそうだ。
 ついでに「野菊」の歌を歌っちゃうのも…。
 外には様々な情報があり、子どもの好奇心を刺激するものが沢山ある。(オモチャとゲームだけではない。)
 したがって、普段から子供がどんなことに興味を示しているかを知っておくべきだという。
 昆虫に興味がある子なら、散歩中に「虫探し」になることも良いことだ。
 花が好きなら「植物図鑑」をポケットに忍ばせていくのもいいだろう。
 ちょっと大きくなったら、地名の由来や建物の歴史を一緒に学ぶのもいいだろう。
 大事なことは、教えるではなく、
「親が一緒に楽しんでいること。」

「おはようございます。
 睡蓮の花が咲きそうな菖蒲園からスタートし
 ています。今朝です(lotus)
 幼稚園暫く休ませるので、入園前の生活に
 暫し戻ります。」
と今朝のLINEで送られてきた画像には、お日様が入り込ん池に、今にも飛び込みそうな孫たちだった。
 睡蓮の花がお日様に呼ばれて、起きてきそうだという。
「お母さんといっしょならもっと色んな事教わったり楽しんだりできるのになぁ〜🥺」
と、褒め言葉も加筆してくれる嫁に、頭が下がる。

「カラスノエンドウで
    笛鳴らすの教えてます笑笑。」

 いい親子だ。
 理想的である。更に、真愛は「カラスノエンドウ」が笛になるのは知らなかった。
 コロナ禍が落ち着いたら真愛も教わりたい。

💮「今日は、ありがとうね。」
 散歩をより楽しむためには、
⭐︎子どもの年齢や体力に合わせて、安全なルー
 トを選ぶこと。
⭐︎時間や距離にこだわらないこと。
「頑張って歩いて!」とか「早く行くよ!」
 では、ストレスを溜めるだけになってしまう
 親自身もストレスを溜めてしまう。
⭐︎水分補給や衣服の調節にも注意して
⭐︎沢山話して、子どもから教えてもらって。
⭐︎発見して「褒めてあげて!成長!」
🌟散歩から帰ったら、親の方から
「今日は楽しかった。
 一緒に行ってくれてありがとう。」
 と、子どもに感謝したいものだ。
 親の「遊びに連れて行ってやる。」では、
 恩着せがましいし、「優しさ」も「感謝の 
 心」も共感できない。
  
 奇跡のような出会いによって、この子どもを授かり、今元気に育ってくれているこの子と、「楽しいひと時が過ごせた」この幸せに感謝することができる大人の傍で育ったなら、「相手に感謝する習慣も身につくだろう。」

「陽が当たって段々花開いてきました✨
 でも今日は風が冷たく、ダウンを着ていても 
 耳が寒いくらいです🥶 
 もうちょっとしたら帰ろうかな…笑」

「そうですね。真愛も庭の水かけに庭に出て
(ちょっと寒いな?)って思いました。
 お池で、水遊びする前に、移動しないとね。
 笑。」
 孫たちは、水遊びが大好きで、3月初めに池に入って遊び始めていた。
 その時は、着替えを持って出かけた暖かい日だったので、(動画を見て驚いたが)良かったが、様々な条件と相談して過ごさないと大変なことになる。
 
 素晴らしい「歩育」をしている。
 彼女のおかげで、孫たちは、
「知力」「体力」「気力」
   そして、「心」を養ってもらっている。

 


ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります