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MAAちゃんパニック 第☆の人生

 考えてなかった事が起こるからパニックになるのだ。パニックになるのはその原因があるからなので、それを若いうちから取り除いておけば良いのだ。
 今回は、50代後半の教え子たちに読んでもらいたい。私のようになってほしくないので…。
 定年後のセカンドライフプラン『第二の人生」は、定年になってから考えるのでは遅いのだよ。
 真愛や厚洋さんのように自由に伸び伸びと生活をしていた者は、特に定年後の収入や支出について考えた事がなかった。現役時代だってその日暮らしの生活だったのだから…。今考えると、
「お前たちは、コオロギだな。
 最期は野垂れ死にだよ。馬鹿者ー!」
って言ってやりたい。
 それでも、息子一人。早く独立してくれたので、学費にかかったり、結婚費用を応援したりすることもなかったので、なんとか過ごせたのだ。
 最近は、晩婚になり、教育費と老後の資金を同時に考えなくてはならないので大変だと思う。

 今から、収支のイメージを持っていた方がいい。将来のお金の出入りを想定したキャッシュフロー表を作るのだ。
 これは、若くても作っておいた方が良い。何回作っても良いのだ。
 家族の年齢・収入・支出(食費・光熱費・被服費・生活費・通信費・教育費・ローンや固定資産税・娯楽費等々。)を年度ことに記入しながら考えるのだ。
 現在50代後半ならば、60歳で定年退職するか、年金を受け取る65歳までの補える貯蓄があるのか、再雇用で頑張るか。ある程度の進む方向を見ておくのも大事なことだ。
 体の具合が悪くなって辞めた厚洋さん。
 厚洋さんの具合が悪くなったので辞めた真愛。
 予想も貯蓄もなく年金で過ごした2人は大変だったのだ。退職金を切り崩しながら…。
 恐ろしい事に知らないとは凄いことでもある。
 今、1人になって好き勝手な生活が良くなかったと反省している。しかし、生活とはなかなか変えられないものだ。真愛は、やっぱり野垂れ死に派である。
 出来れば「働けるうちは雇用継続完全義務化もされているので、働いてください。」です。
 さて、我が息子のように親が高齢者になる人もいるだろう。
 厚洋さんのように亡くなったり、真愛のように生き残り認知症になったりしたら、それも厄介だと思う。

 真愛が無駄だったなと思うひとつに、相続税が分からず、「税理士事務所」に依頼したことだ。
 確か、10ヶ月以内には申告しないといけないと聞き、「脱税はいけない。」と無知の真愛が依頼したのだ。
 厚洋さんの財産相続なんて考えもしていなかったので、浅はかだったし、無知だった。
 二十数万円を支払ったと思う。
 結果としては、
「相続税はかからない。」だったのに。
 実際の課税対象者は、全国で8%だそうだ。
 厚洋さんはそんなにお金持ちではなかった。
 旦那様や両親が生きているのに、財産相続・相続税なんて不届きだと思うかもしれないが、生きているうちに、考えるべきだ。
 我が家は息子1人だったし、今住んでいる家を母親にと「相続放棄」をしてくれた。(相続についても後々のことがあるので、法律事務所に依頼した。)良い息子だったので、問題なく済んだが、不仲の兄弟が居たりしたら大事になる。
 真愛の死んだ後は、息子が相続するか、相続放棄するかおなるのだが、「少しは残したい。」と思っている。
 少しでも残してくれた厚洋さんには、感謝である。

 厚洋さんが入院し、「Stage 4、余命…。」と言われ持ち直した時に、
「遺言書、書いて。」と頼んで怒られた。
 この家に住めなくなると思ったからだ。
 なんとも冷たい嫁だ。
 持ち直してので、今のうちにと持ったのだろうが、
「遺言。
 厚洋の看護に要する費用は、
 厚洋の預貯金から支払い、妻が管理すること。
 家は妻に譲り、貯金は息子と分け合う。」
 この時に初めて、厚洋さんのキャッシュカードを受け取り、暗証番号を教えてもらった。
 しかし、入院費や看護に関わった費用は全て真愛の貯金を切り崩した。
 要するに、夫婦で老後について考えない2人だったのだ。
 これは、絶対に辛い。
 見えない将来を少しでも予想することは「不安」を少なくすることに繋がる。
 厚洋さんの最期を「愛してる」と言い合って、
「貴方のお嫁さんで良かった。」と思い、「俺の愛した女は生涯お前一人!」と思われて看取れたから「幸せな真愛」なのだが、
 今、一人残って最期をどうするか考えた時、
「息子に、真愛のようにお馬鹿さんな事を
 させたくないと思う。」
 50代後半の教え子たちよ。
キャッシュフロー表を作りなさい。
相続についても考えなさい。

 若いうちに!
 第☆の人生を考えるんだよ
❣️

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります