子育てパニック 春休みの注意
さて、3月末と4月の初めは春休みと呼んでいますが、正しくは
「学年末休業」と「学年始め休業」と出席簿に記載していました。
およそ2週間程度の休みなのですが、夏休みや冬休みとの違いは、担任不在感があり、課題も無いに等しい休みだった気がします。
年度末3月31日までは、現在の担任が受け持ちですが、終業式が終わると担任の先生ともお別れの気分になります。
担任の先生は、子どもの指導はしなくても、ずっと担任として意識を持つのですが、子どもの方が「一年終わったぁ。」と離れていく感が有り寂しかったです。
特に、卒業生なんかは
「卒業しても、
3月31日までは我が校の6年生です。
問題を起こすんじゃ無いぞ!」
なんて、親御さんの前で言ったことがあります。
真愛は、進級しても卒業しても真愛の教え子には変わらないと今でも思っています。
今年還暦を迎える女性校長先生だって、真愛の教え子ですし、二十歳を迎える「産休補助教員として担任したS小の子どもたち」も真愛の教え子です。
(教え子の方がみんな偉くなってしっかりした
人物になっていますが、親が死ぬまで親で
あり続けるように、子どもたちはずっと
可愛い教え子なのです。
教え子の方は良い迷惑だと思いますが…。)
子どもたちにも教師にとっても年度始め休業中は、3月末の年度末休業よりももっと不安だと思います。
4月の始業式後に担任発表があるのです。
先生方は最大の秘密が守られるように最大の工夫をしました。
(担任がバレないように…。)
真愛は、5、6の持ち上がりが多かったので、それを隠すのは大変でした。
荷物を移動してしまうと分かってしまうので、親しい先生の教室に入れさせてもらったり、音楽専科や家庭科専科になったように準備室を貸してもらったりしました。
転任した時も注意が必要です。
名前が入ったチョークホルダーから足がついたこともありました。
始業式の朝には、職員室の机の配置がバレないように、「一年生担任」の席に座らせてもらったり、始業式朝の出席確認は教務主任に頼んだりと、まあ皆さんに苦労をかけたものです。
教師もあたふたしていましたが、子どもはもっと不安なのです。ドキドキ・ウキウキもしています。
どんな先生かな?
怖いかな?
まさか、真愛先生じゃないだろうな!?
とか…。
春休みってとっても曖昧で不安で、自由でデレデレできるlong vacationでもあると思います。
「今日が、終業式ですよ。」
青少年相談員もやっていたマスターが教えてくれた。
「そうか、もう春休みなんだね。」
と言いながら、前述のような思い出を振り返っていると賑やかに女の子たちが入って来た。
「最近さ、
アイツなんか避けてんじゃねって
思うんだよね。」
「結局、言っちゃったの?」
ヒソヒソと話すわけでもなく、最近の女の子の会話は大っぴらなんだとおばあさんの耳はダンボになった。(ダンボだなんて古いなぁ。)
結構なドスが効いた声の子とアニメキャラクターのような超ぶりっ子の声の女の子ともう一人。
もう一人の子の声は小さくて聞き取れない。
彼氏がいるのがドスの効いた女の子は、真愛の高校時代を思わせるような話っぷりだ。
話の中心にいる。
背中で聞いていたから分からないが、3人の中でのリーダー格だろう。
弱々しい女の子に頑張れ的な話をしたり、悩み解決のための助言をしたりしていた。
高校生になると恋に勉強に大変ですなあと思いながら聞いていたが、なんとこの春から中3になるらしい。
中学生たちが喫茶店に来る時代なのだ。
まっ、ここの喫茶店ならば安心できるが、きっと都会でも同じように、いろいろな所に出入りするのが春休みなのかもしれない。
この子達の最終的な結論は、
「呼び出して、どう思っているか聞こうよ。」
「好きって言ってるのに
一緒にどこにも出かけないなんて変。」
「本当に勉強わかんないから教えてって
言ったのに、
家に行けないんだよね。」
「今から、呼び出そうよ。公園に!」
うーん。真愛の時もそうだっのだろうか。
いや、真愛が「好きです!」
と告ったら
「今、僕たちは受験期だろう?
そんなこと言ってちゃダメだ。」
ってフラれた。
(後になって、
「ふったわけじゃない。
嫌いだったわけじゃない。
むしろ好きだった。
でも、勉強しないと受験があったし…。
高校でも大学の時も会ったじゃないか。
それに先に結婚しちゃったのお前だろ?」
と怒られた。)
真愛の住む田舎の中学生は真面目だった。
そう言えば息子の初デートは、中3の春休みだったと思う。
同じ塾に通っていた女の子で、進学先が決定して卒業式までの間の日曜日に映画を見に行ったのだと思う。
バカ親の真愛は、初デートが失敗しないように結構な軍資金を渡した。
それを横目で見ていた厚洋さんが一言
「初恋なんて、実らんもんさ!
せいぜい楽しんでこいや!」
その後も、春休みにその子のお家に遊びに行ったり、我が家にも来ることになっていた。
しかし、息子を駅まで送った帰りに、交通事故に遭い入院。
初めてお目にかかるのは病院だった。
お顔にでも傷がついていたらどうしようと思ったし、親御さんに申し訳なくて、なんとお詫びして良いか困った。
彼女のお母様も気さくな方で、
「うちの子の不注意だったのだから、
拓君には責任なんてないのよ。」
って言ってくださったが、今でも、申し訳なく思っている。
高校が違って会わなくなると2人とも別々の道を歩み始めた。
そのお嬢さんも無事にお母さんになっていると思うとちょっと安心である。
そう考えると、「春休み」ってのは、あまり制約がないため「気が緩み」事故が多いのが注意することであるかもしれない。
春休みに気をつけたいことは、年度が終了して「ちょっと気が緩むこと」かもしれない。
担任に叱られるとか、学校に呼び出されるなんてちょっとした歯止めがなくなるのだ。
🎶盗んだバイクで走り出す🎶のも、十五の夜じゃなかったかな。
卒業し終わった校舎にお礼参りと称して
「校舎のガラスを破ったり、
先生を殴りにいったり…。」
春休みだよねぇ⁈
子育てパニックとマガジンの中に入れるが、中3の春休みについて書いてる感じかな?
現在の中学1年2年の春休みは、結構な部活動の時間が取られているようだ。
課題も出されるようで、気の緩みなんてしてられないほど忙しい子どもさんもいるようだ。
だから、こそ「完全休日」がほしいし、その休日が取れればハメを外すかもしれない。
いや、そうでは無い子どもいる。
ただ、日本中が春であり、様々な場所で様々な人たちがウキウキと過ごしているのもこの時期特有である。
一番気をつけるのは「交通事故」かもしれない。
また、心のスキに漬け込んだ「誘惑」に乗りやすいのもこの時期かもしれない。
春休みにご注意である。
ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります