男だって更年期障害
「顔がほてるのよね。
運動したわけじゃないのに…。」
「肩が凝るし、関節が痛むの。
頭痛も腰痛…。」
「イライラするんだわ。
で、急にやる気がなくなるの!」
「ちょっとエッチしたくなくなるのよね。」
更年期障害の女性の症状ですよね。
でも、これって男性の更年期障害のチェックリストからピックアップしたもの。
更年期障害って女性だけのものではないのですよ。
真愛も厚洋さんも更年期障害って感じはなかったのですが、今思えば、あの時のあの感じは更年期障害だったかしらと思うことがあります。
まず発症の可能性は、30代〜90代まであるそうです。
更年期障害とは、性ホルモンの量が減ることにより、心身が不調になる障害のこと。
男性の場合は、性ホルモンの代表的な「テストステロン」が減少することが原因となるそうです。テストステロンが病的に少なく症状が顕著なら「LOH加齢男性・性腺機能低下症候群」と診断されるそうです。
テストステロンの量の増減は個人差があり、高齢になってもそれほど量が減らない人もいれば、30代で激減する人もいるらしいです。
女性の場合は程度の差はあっても、一定の時期(閉経期)に誰もが更年期を迎えます。
真愛は、あまり感じながったのですが、「火照り」を感じたのは覚えています。
ところが男性は誰もが迎えるわけでは無く、時期もはっきりしていません。
さらに困ったことに、女性は時間が経てば治ることも多いのでますが、男性の場合それもはっきりしていません。
更年期障害の症状
▼ハツラツさ・やる気がなくなる
▼言動が内向きになる。
▼イライラする。
▼不眠
▼集中力の低下。
▼異常な発汗
▼頻尿
▼火照り
▼めまい
▼性欲減退
▼疲労感
全て、歳のせいと捉えられがちですが、イライラや不眠は加齢や疲れが原因で起こるわけではないといわれます。
繰り返し書くことになりますが、発症の可能性は、女性の場合は閉経期に誰でも更年期を迎えます。
しかし、男性の場合は、性ホルモンの代表的な「テストステロン」が減少することが原因となるそうなので、テストステロンが病的に少なく症状が顕著なら「LOH加齢男性・性腺機能低下症候群」と診断されるそうです。
この年度初めて時期に、「なんか変な俺だな?」って感じたとしたら…。
男性の性ホルモンの代表格「テストステロン」とは、【社会性のホルモン】と呼ばれ
「意欲」「認知力」「筋力」「統率力」「貢献心」「ストレス耐性」「生殖機能」を高めるものです。
これは、狩猟に関わるホルモンと言われ分泌量は『自己肯定感』と深く連動しつねに増減しているそうです。
このホルモンは、他人から「認めらる」
「褒められる」「好かれる」「競争に勝つ」
「物事を発見する」事などで増えるそうです。
(真愛のヤル気と同じなので、
真愛は男性ホルモンが多いのかな?)
と言う事は、仕事の失敗や目標の未達成があると減るのでしょう。
「やる気」がなくなるものね。
「やる気」って男性ホルモンなのかしら?
テストステロンの減少・男の更年期障害はどんな人に起こるのかというと、ストレスを受けて自己肯定感が下がっている人だそうです。
男の人ではなくても、こういう人が心を病んでしまうのは、仕方がない事だと思います。
例えば、仕事なら、「過剰な目標」「パワハラ被害」「長時間労働」が原因となります。
退職を機に発症する人も多くいるそうですが、それは「努力を評価してくれる人を失う」ためにホルモン分泌が減ることが原因だということです。
退職してからの男性が具合が悪くなったり、やる気がなくなったり、生きる気力がなくなるのは「男の更年期障害」かもしれないですね。
当然、転職や人事異動の時も要注意です。
真愛の後輩男性が、定期異動で職場が変わって心身の異常をきたしてしまった方がいます。
真愛達と一緒に働いている時は、エネルギッシュに活動し、熱心な研修活動を支えに子どもから慕われる先生でした。
しかし、大きな学校に転勤し、彼の力が認められず大集団に埋没してしまいました。
彼はまだ若かったのですが、「男の更年期障害」ではなかったのでしょうか。
この話を15年前に知ることが出来ていたら、彼に何らかの声をかけてあげられたかもしれないと残念に思います。
より多くの情報を正確に収集出来ていたらと思うと悔しいです。
もし、そうなった場合、軽症であれば生活環境の改善を促したり、ビタミン剤や漢方薬でテストステロンの増加を図れば良いそうです。
重症も含めて、最大の治療・予防は、
「自己肯定感を高める環境作り」なのです。
職場の同僚同士で認め合える場作り、気を遣わない旧友などに会うのも良いといいます。
あの時、彼と会ってお茶したこともまんざら悪くはなかったのです。
その時に、
「運動して筋肉を使ってテストステロンを
増やすと良いよ。」
と言ってあげたかった。
「真愛といっしょにゴルフやらない?」
と誘い、下手くそな真愛から見れば、みんな
「ナイスショット!」
「なかなかやるじゃん!」
と讃え合えるスポーツをやると良かったのです。
カラオケでもいい。
彼は歌が上手な青年でした。
みんなと歌って褒め合うことがいいことなのです。
兎に角、「他人と繋がる」「仲間を作る」事が大事なのです。
あの時、真愛と一緒に食べたのは「いちごパフェ」でした。
テストステロンを高める栄養素を含む食材は、ビタミンDが豊富な鮭・亜鉛が豊富な貝類なのだから、「北海ドリア」を頼めば良かったと、今日思いました。
「男の更年期障害」のある事を初めて知りました。
遅すぎたと思います。
厚洋さんは
「男子、家を出れば七人の敵あり!」
と言っていました。
男が世間に出て活躍すると、多くの敵ができるものだという事。
「世の中「出る釘は打たれる。」
変わり者で、協調性がなく、出版社から原稿を依頼されるような教育作家だった厚洋さんは敵も多く作り、活躍を妬まれたことも多かったので、ひょっとしたら「男の更年期障害」を感じていたのかもしれません。
今となっては
「申し訳ない。
気づいてあげられませんでした。」
です。
それを知ってか知らずか、厚洋さんが作ってくれた朝ごはんは、
「鮭の塩焼き」「しじみ汁」「レバーの甘煮」なんて作ってくれていたから、結構な栄養は摂っていたと思います。
更に、亡くなる前夜まで性欲は減退していなかったので、やっぱり更年期障害を感じないまま逝ってしまったのかもしれません。世の中には、その症状を感じない方もいるそうですから…。
いずれにせよ、今日は、新しい職場環境で1ヶ月が経った頃である。
世の男性諸君よ。
「自己肯定感を高める」環境であるか見直しましょう!
そして、いつも通りの素敵な貴方でいて下さい。
ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります