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教え子に支えられて

 今、沢山の人に支えられて生きている真愛だが、教え子に支えられていることも大きな心の拠り所になっている。
 厚洋さんの三回忌。満望忌。9月16日。  家族以外の人が覚えていてくれて、それと無く私の様子を尋ねてくれた。
 竜胆の花束に添えて、美樹ちゃんが言ってくれた。
「天国の厚洋先生へ               先生の真愛さんが、いつでも心のままでいられるよう見守っていてくださいね。」
厚洋さんは教え子の言いつけを守ってちゃんと真愛を守ってくれている。だから、やりたい放題をやれてる?(笑笑)
 鈴木君は「ホールの予定表に満望忌ってあったけど何を手伝ったらいい?」と電話をしてきてくれた。学級通信「マンボウ」を覚えていてくれて、小さな記事を見つけてくれた事が嬉しかった。
 佳君は「満望忌」開催に向けて相談にのってくれた。「今年は、無観客で、関係者のみ」と決めた後「三密を気にせず、何万も集めるまでやりましょう。」と応援してくれた。真愛は、来年のための9月の「ホール使用抽選会」に望んだ。来年も「満望忌」を開催する。

 トオル君とヨシヤ君が家に来てくれた。

 出版してちょうど一年経った真愛の本を話のネタに厚洋さんと真愛の事を沢山話してくれた。トオル君は、真愛が教育実習中の厚洋さんとの様子を見ていてくれた教え子で、真愛と歳も近いので言いた放題に話す。まるで厚洋さんが話してるみたいだった。
 ヨシヤ君は厚洋さんが元気な頃から我が家の修理をしに来てくれた子で、真愛の料理を厚洋さんと食べてくれた子だ。晩年の2人の思い出を話してくれる。

 北海道から、「オクラの写真」が届いた。真愛の教え子なのだけど、北海道に帰った子なので、厚洋さんにとっては「同郷人」だったのだろう。北海道地震があった時に、病床にあったにも関わらず「電話してやれ!」と心配してくれた。厚洋さんも真愛の教え子を思いやってくれた。              今年は、オクラを作らなかったが、真愛がオクラを作り始めたのは「オクラの花は綺麗だぞ。絵に描けるぞ。食えるし。」って言ってくれたのがきっかけだ。秀君から送られてきたLINEには「さすが! オクラ。やっぱりわかるよなああ(!)壮瞥きて育ててはじめて知った花の美しさ🌟そして実のなり方ね おもしろい😊」と厚洋さんみたいな事を書いてきた。
 厚洋さんはもう話さないけど、彼の代わりに教え子たちが、彼の代わりにたくさん話してくれる。
 その言葉に支えられて生きている。
 息子夫婦に、教え子にも、プール仲間にも、同級生にも、ご近所さんにも、みんなに見守られて。
「ねぇ。厚洋さん。真愛は、本当に幸せに生きています。ありがとうね。」
って毎朝言ってます。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります