MAAちゃんパニック 口腔ケア
昔から唇が薄かった。
マリリンモンローのようなぽってりとした唇にしたくて、ちょっと、はみ出し気味に口紅を塗って、
「なんだそれ!口裂け女か?」
と厚洋さんに揶揄われた事がある。
厚洋さんは男なのにぽってりとした触り心地のいい唇だった。
しかし、彼のいいのは唇だけで、口の中は余り芳しくはなかった。
喧嘩で折った歯は数本、残った歯だってちゃんと磨かないし、煙草のヤニであまり綺麗ではない。
匂いに敏感な真愛を気にして、口臭予防はしていたが、元々の手入れの悪さで、歯槽膿漏になり、60代で上の歯は入れ歯になった。
しばらく真愛には隠していたが、見つかると、どうでもよくなるようだ。
「ホリグリップを買ってきてくれ!」
なんて平気で頼まれるとちょっと切なかった。
人前で笑わないのも、歯がなかったからだと思う。ハリソンホードやリチャードギアに似てるって言われたのは、まだ歯がちゃんとあって人前でちょっとは笑えた頃だ。
入院した彼に食事を食べさせる時に初めて知ったのが、下の歯が1本しかなかった事。
キスはしてたけど、ディープキッスじゃなかったもの。それにキスは口腔内チェックのためにするわけじゃなかったので気づかなかったのだ。
8020運動というのがある。
80歳で、20本の自分の歯が残っていると元気で長生きできるというわけだ。
この運動は正しいと思う。
厚洋さんが若くして逝ってしまったのは、お口の中のお手入れの失敗もある。
入院中は、たった一本残された歯を大事に磨いてあげたが遅かった。
前段が長くなったが、「口腔内ケア」について、多くの人に知ってもらいたい。
愛しい人に長生きをしてもらうために、ちゃんと読んで実践させて欲しい。
歯が抜ける主な原因は「虫歯」と「歯周病」
「虫歯」
虫歯っていうと可愛い悪魔が黒い槍を持って歯を壊しているイラストを思い出すが、虫では無い。
一般的に「蝕まれた歯」ということで使用してきた経緯があり、真愛が教員の時に使ったのは「齲歯」という言い方だった。
「齲歯」は、歯が溶ける病気。
「歯周病」は、歯茎の炎症や歯を支える歯槽骨が溶ける病気。
どちらも細菌に感染する事で起こるのだから、感染症なんだと思う。
「コロナ感染症みたいにもっと驚け!」
って言いたいが、直ぐ死に至る訳じゃないとか、痛く無いとか…。
痛くなって歯医者さんに行く。
厚洋さんなんか痛くっても行かなかった。
真愛も彼にムッとされるのが嫌だから、口煩くは言わなかった。
しかし、むし歯や歯周病は、口の中のトラブルにとどまらず、血流を通じて全身に口内の細菌や炎症物質が運ばれて、「動脈硬化」「心筋梗塞」「糖尿病」「アルツハイマー型認知症の悪化」「誤嚥性肺炎」なんて引き起こす。
昨夜もプールで74歳になった先輩に会ったが、真っ白い歯で明るく笑って話し、その後、美しいフォームで長時間泳いでいた。
彼は、Mastersで金メダルを取ったこともあるスイマーである。
厚洋さんのお口と比べると…。😮💨である。
厚洋さんの口腔ケアの最も良くなかったことは、「煙草」である。
煙草の有害物質は、歯にとっては大敵。
血管を収縮させるので歯周病になっていても🩸血が出る🩸などの自覚症状がない。
気づきにくいばかりか、治りも遅い。
だもんね!
気づいた時は「へっ?一本!」になっていたのだ。
40代の半数は既に「歯周病」
歯磨きしながら歯のざらつきをチェック✅
「歯周病」の原因となる「歯石」は、取りきれなかったプラーク(歯垢)に、唾液の中のカルシウムが加わり固くこびり着いてしまったもの。
だから、上の歯より唾液の溜まりやすい下の歯に歯石ができ易く「歯周病」になり易いのだ。
真愛の記憶にも30歳過ぎて、下の歯のざらつきを感じた事を覚えている。
(💋する時にザラザラしてたら嫌ね!)
って一生懸命磨いた。笑笑。
カルシウムが沢山溜まって欲しいのは骨なのに上手く行かないものだと思う。
「むし歯」は下の歯よりも上の歯の方がなり易い。唾液には、むし歯や口臭を防ぐ効果があるので、ちゃんと唾液が出てれば洗い流してくれるのだ。
上より下に溜まるのだから、上の歯がむし歯になるのだ。
確かに!
真愛の上の歯は結構な「齲歯」になり、放って置いたので、深く剔れて神経をとり歯も抜いた。
親知らずは元気に横に向かって伸びて、3本とも抜いてもらった。
厚洋さんの事を馬鹿にできない。
真愛も結構「口腔ケア」が出来ていなかったのだ。
ただ、
(綺麗でいたい!
厚洋さんが、お前の笑顔はいい❣️
と言ってくれたから、
可愛く笑える様に歯の手入れはした。)
それが良かったのだ。
歯を磨こう!
下手な真愛は、歯医者さんで磨いてもらう!
ついでに「磨き方」もお知らせ‼️
新聞に掲載されていた方法だが、保健の先生が子どもたちに指導していたのと同じ。
ちょっと気にするだけで
美しく健康になるのだから
やって欲しい。
むし歯予防と歯周病予防にでは、予防に適した磨き方は異なる。
むし歯は、歯の表面に付いたプラークを擦り落とすために、歯ブラシは歯の表面・裏面・咬合面に対してブラシの毛先を90度に当てて磨く。
だから、ほっぺ側を磨く時に歯ブラシが分厚くっては上手くできないから、最近のCMでは、「薄く」なんて宣伝しているのだ。
歯周病は、歯と歯茎の間の歯周ポケットの磨き残しが原因なので、歯と歯茎の境目に45度の角度で歯ブラシを当てて、歯肉をマッサージするイメージで磨くのだ。
歯ブラシは「鉛筆を持つ様に掴み、弱い力で小刻みに磨く事。
それぞれの歯に対して10〜20往復ぐらいだそうだ。
そんな面倒くさいと思ったら、電動歯ブラシが良いという。
そして、フッ化物配合の歯磨き粉を選ぶと良いそうだ。
昔、全国教育研究大会に参加した折
「子どもにフッ素を使うのは反対!」という研究発表を聞いたことがある。
WHOが「6歳未満の子供に使用禁止!」としているものをつかうのはどういう事だ!
⚫︎殺虫剤の主原料として用いられている。
⚫︎先進国は水道水にフッ素添加をしていない。
⚫︎史上最悪の汚染物質と言われている。
⚫︎世界的に行われていた調査で
飲み水にフッ素添加しても虫歯は減らないと
いう事が確認されている。
⚫︎アメリカの40%以上の10代の子供に
フッ素過剰摂取の症状が見られる。
(歯牙フッ素症)。
⚫︎エナメル質の性質がフッ素を取り込む事に
よって、長期的にみると脆く欠け易くなる。
⚫︎脳神経系で鍵となる酸素系を阻害して
神経機能を低下させる。
⚫︎体内に残留して、アレルギー疾患、癌、
動脈硬化、アルツハイマー病、糖尿病、
骨疾患の原因となる
⚫︎フッ素は母親の胎盤を通過出来るため、
胎児の脳発達に大きなダメージを与える
可能性がある。
⚫︎フッ素は消化管内でカルシウムと結合し、
カルシウム不足による骨粗しょう症を起こし
骨折する可能性がある。
極付は宝塚斑状歯事件だった。
1971年に宝塚市の特定地区に斑状歯が
高確率で見られる事が分かり、それが、
フッ素の化合物(フッ化物)、水道水フッ化
物添加、歯磨き粉の飲み込みなどによるフッ
化物の過剰摂取により、歯に褐色の斑点や
染みができる原因だということが問題に
なったのだ。
真愛は、その時は驚いたが直ぐに忘れた。
そして、おばあさんになった今、月に一度の歯のお掃除に歯医者さんに行き、最期に
「フッ素塗ります。」
「はーい🙋」
と、塗布してもらう。
爽やかミントの味で気持ちよくなって帰って来る。
歯の病気って、ストレスでもなるらしい。
ストレスを抱えると唾液が出なかったり、ちゃんと噛まなかったり(唾液が出ないのと同じだ)する。
体の何処かでストレスを抱えると何処かに影響して全部ダメになる。
自分の体のことなのだが、今だに良く分からないメカニズムである。
こんなに書いてきて言いたいことは、
ただ一つ
「口腔内ケア」をしましょう。
元気で若々しくいるために…。 ね❣️
ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります