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春の雪の夜

桜が散り始めたところに雪。
寒くて灯油を買いに行こうと思ったら、車に降り初めの雪が積もってました。

桜と雪。
やっぱり桜は、青空が似合うと思いました。
しかし、文筆家なら「桜と雪」で一作ぐらい書くのでしょうね。
真愛は、庭の桜をひと枝手折り、日本画のデッサンをしました。

チャーちゃんの妨害もなんのその!
頑張って描きました。

ところが、チャーちゃんは妨害ではなかったのです。
「お母ん。灯油がないよ。」
「ねぇ!お腹も空いたよ。」
と、教えてくれていたのです。
 灯油を入れご飯をあげて見ていると

wonder coreの上に…。
「お母んも運動しないと太るよ。」
だと。

外出自粛+雪。
家にいる事も飽きてきた時に「懐かしい曲」を100曲流してくれる番組がありました。一人ですから大声で歌っちゃいました。
厚洋さんの好きな歌・一緒に歌った歌の殆どは、団地にいた頃の歌でした。

この家に来て、真愛の母と一緒に住んでくれたので、シャイな厚洋さんは「家」では歌わなくなったのですね。
しかし、母が亡くなり彼と二人になり、彼が退職してからは、ギターを引っ張り出してきて歌ってくれましたね。
歌は青春時代の歌でしたね。ギターを弾きお酒を飲み、いつも最後に
「暫く弾かないと指痛ぇ。」
と言い、真愛が指揉み揉みしてあげたんだよね。

「御馳走様です。」
と、チャーちゃんに言われました。
寒い春の夜です。

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります