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子育てパニック ゲームと自制心

 最近の中高生男子のなりたい職業の上位に「プロeスポーツプレイヤー」が入って来たと聞いた。おばあちゃんの真愛は、ゲームなんかやってるのは、職業ではなく娯楽だろうと思った。
 eスポーツは、実際に体を動かすのではなく、コンピューターゲームを使って対戦をする競技の事。
 海外の競技では、何億という賞金が掛かると言う。億単位で稼げれば、充分に「職業」と言える。
 
 長いこと生きていると世の中の価値観が変わる。
 それについていけない年寄りが「今の若者は…。」というのは、自分の価値観を守るための詭弁だ。
 真愛の時代のゲームは、「インベーダーゲーム」。
 どっかの喫茶店に入って何某かのコインを入れて遊んでいた。楽しいので(このゲーム機が家にあったらいいのに…。)と思った事がある。
 それが実現し始めたのが、ファミリーコンピュータゲームだと思う。
 教師をしていた夫婦の子どもは、友達よりも ファミコンを買ってもらうのが遅いらしい。
 我が家は、厚洋さんがそう言った類のものが嫌いだったため買わなかった。
(自分はパチンコに行き、スロットルもし、山程注ぎ込んでくるにも関わらず、真愛には、パチンコ屋に入るのも許さなかった。)
 そんな厚洋さんが真愛のお願いに折れて、買ってくれたのが、「ドンキーコング」というゲーム。言ってみれば、学習ゲームである。
 ゲームの面白さは様々だから、その人の興味や快感を満たさねければ、やらなくなる。
 当然、やらなくなったし、厚洋さんに「テレビが壊れるのが早くなる」とも言われた。
 
 学校では、親との個人面談で相談される話題に「ゲーム」がのぼるようになった。
「どうしたら、ゲームをやめさせられるでしょ
 うか?」
「ゲームをやらせても良いのでしょうか?」
 いつも答えに窮した。そして、
「子どもと親との話し合いで、
 時間を決めましょう。
 目に良くありません。
 時間を自分で管理する力を付けさせましょう
 うーん。困ったもんですね。」
 自分が出来ないことを平気で言った。
 要するに、ゲームと人生の関係を、ゲームと成績の関係を、成績と人生の関係をはっきりと掴めていなかったからだ。今でもそうだが…。

 息子が育ち、息子の遊び方も変わって来たし、世の中の流れも変わって来る。
 小学校・中学校の頃「ゲーム禁止」なんて黄い声をあげていた母親が
「面白そうね。」
と言ってしまう遊びをしている。
 スノーボード・サーフィン・ボルダリング・船舶・ドローン…。
 VR機器・3Dプリンターなんていうのも遊びの一つみたいな感じがする。
 どれをとっても楽しそうで真愛もやりたい。
(体力及び技術の問題が壁となってはだかる)
 我が家のゲーム暦は、ここまでにして、
「eスポーツ」についてだ。
 
 ゲームを通してのスポーツ。
 上達する為には、パソコン操作の上達が必須。操作だけではなく、性能にも、デジタルの知識技能が上がる。
 コロナ禍で使われた「オンライン」。
 その「オンライン」で仲間と連携する競技のため「海外交流)もするので、英語力もないと困る。
 不登校になってしまった子が「eスポーツ大会」を開催した所、登校する様になったとか。
 身体が不自由な人も、性別も関係なく(年齢もだ)仲間と連携して、緻密な戦略を立てる。サッカーやラグビーとおんなじなのだ。
 モータースポーツ(人間が機械をコントロールする競技)の延長戦にあると言う。

 瞬時に考えたことを実践に移す事が求められ、知識だけではなく、反射神経・体力・コミュニケーション能力・協調性など多くの能力が求められるという。
「ゲーム禁止」なんて言っていたらもったいない。
 
 しかし、全てが良い事だけとは限らない。
 30年前と同じ問題が残されているのだ。
「ゲームをやり過ぎて勉強しなくなる。」
「ゲームをやり過ぎて生活リズムが崩れる。」
 全く同じことで悩むのだ。
 
 eスポーツ連盟の理事さんは、
「学校で始める際には、担当教諭を付け、大人
 が関与する事で、「子どもの自制する力」を
 サポートして欲しい。
 「時間を守る」
 「挨拶をする」
 「他人に敬意を払う」当のモラル教育の指導 
 をしてほしい。
 ゲームのマイナス面にばかり目が行きがちな 
 教育現場だが子どもの好きなことから能力を
 引き出し、成長へと導くのは大人の役割だと
 思う。
 今、試されているのは
      大人の知恵ではないだろうか?」
とおっしゃていた。
 
 その通りだ。
 何十年生きていても、「自制心」の育たない真愛には、刺さる言葉だ。
 ゲームだけではない。
 身体に悪いとわかっていても
         食べてしまうケーキ。
 目に悪いとわかっていても
        書き続けてしまうnote。
 快楽は、人を堕落させる。
「分かっちゃいるけど、やめられない!」
 
 子育てには、それらを踏まえて、
「他の幸せを思いやる心に
        支えられた自制心」
を育てたならば、何をやらせても良いのではないかと思った。
 
 今、真愛はドローンを飛ばせたい。
 今、息子はゴルフにハマっているらしい。

↑これは真愛。
 家族でゴルフをやるのも楽しいと思うし、孫とゴルフなんていうのは理想だ。
 そのためには、自制して「健康保持、増進」を心がけなければいけない。
 子育てって「自分磨きかもしれない」と思った。
 
 

ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります