コオロギが温度計だって?
1992年8月1日発行。
厚洋さんの初めての全国版の出版物だ。
真愛がこのnote blogを書き始めたのは、彼の文章の素敵さを広く伝えたかったからだ。
真愛は、厚洋さんが元気な時から、
「ゆめにゃんこちゃーちゃ」
というhome pageを開いている。
1ヶ月に一回の更新で、「チャーちゃん」
「お父ん」「お母んの詩画集」なんてコーナーも作っている。
だから、noteではなくhome pageで毎日更新すれば良いのだ。しかし、そこには「元気な頃の厚洋さん」を思い出すきっかけが沢山あるので泣き出し易い。また、余り読まれていない。
厚洋さんが亡くなって、1人残された真愛は、何を目的に生きて行ったら良いかを見失っていた。
そして、沢山の方に助けられて「生き直そう」と思い始めていた頃。
真愛は、厚洋さんに育てられたのも同じなのだから、厚洋さんがやりたかった事をやろう。
厚洋さんがやってごらんと行ったことをやろう。
真愛が大好きだった厚洋さんの素敵さを皆んなに知らせたい。
愛しい人の為に生きたい。
と、思い始めた頃の4月10日の夢。
厚洋さんが夢に出て来て、手を差し伸べ
「一緒に行こう。」
と、言ってくれた。
毎日のように感じていた事が「厚洋さんは真愛の中にいる」という感覚だった。その彼が、
「come with me」
夢の中の真愛は、厚洋さんと手を繋いで歩き始めた。「let's go」厚洋さんからの「Go sign」だと思った。
で、
・厚洋さんがやりたかった事
・厚洋さんが伝えたかった事
・厚洋さんの素敵さを伝える事
・真愛が何時もコロコロ笑顔でいる事
を目標に生きてきた。
厚洋さんの素敵を伝える一つとして、この本
達の紹介があった。
真愛は、厚洋さんの文体が好きだった。(手書きの丸文字はもっと好きだったが…。)
そして、運命的に息子から「note blog」なるものがあり、面白いと教えてもらい書き始めた。
厚洋さんの「365日話のネタ本」を毎日書き写して公開しようと思ったのだ。
ところが書き始めたら、面白くて「自分の文章修行」になってしまった。
漸く、厚洋さんの「話のネタ」を転記する。
今夜、コウロギが鳴き始めたからだ。
皆さんはコオロギという虫を知っていますね。J.P.ヴァンクリーツという化学者は、コオロギについておもしろいことを発見しました。それは、こんなことです。コオロギの鳴く回数で温度がわかるというのです。ためしてはどうでしょうか。計算をしなければならないので、ちょっと大変かな?
ー用意する物ー
ア ストップウォッチ(秒針のある物)
イ コオロギ1匹
ウ ビン(口の拾い物)…コオロギを入れる。
エ ストッキング…ビンの口をおおう。
オ 輪ゴム…ストッキングをおさえる。
カ 温度計
ー実験方法ー
1 コオロギがなく回数を15秒数える。
数回やって泣いた数の平均を出す。
2 泣いた数に8を足す。
3 その数に5をかけて9で割る。
その答えが温度になるということです。
ためしてみましょう。他にもそういう虫がきっといるはずです。
コオロギは暖かいと活発に動きますから、鳴き声も大きくなります。でも、どうしてそういう計算で温度が出せるのでしょうか。
不思議なことですね。
やってみたくなる書き方だ。
今夜、鳴いたのは1回。平均も何もない。
(1+8)×5÷9=9 ??
今夜は9度ですか?
いいえ。24度です。
「厚洋さん!違うじゃん!」
「そんなこと言ったって、
お前、コオロギの声聞き間違えたんだろう。
まだ、暑くて鳴いてないぞ。
もう、お前に任せて大丈夫かあ⁈
俺の汚名、
挽回(ばんかい)になっちゃうな。」
って笑ってるんだろうなあ。
もう少し秋が深まって、ちゃんとコオロギが鳴いたら、また書きますね。
今度は、「コオロギに鳴き声は3種類」も合わせて書きます。
コオロギ鳴かずに、
真愛がぴぇんです。
ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります