子育てパニック 赤ちゃん返り
第二子が生まれると、上の子が“赤ちゃん”に戻ってしまって困らせることばかりで悩んだことはないだろうか。
上の子はお姉ちゃんになりたくてなったわけではないし、下の子は妹になりたくてなったのではない。
我が孫たちを見ていると、兄弟・姉妹の関係の難しさを感じる。
上の孫が“赤ちゃん返り”をしたことは確認できなかったが、多少の症状は出たのだろう。
“赤ちゃん返り”とは、ママの妊娠中や出産後に幼児期の子が見せる行動で、現れる年齢も現れ方も様々だと言う。
現れ方
・駄々を捏ねる。
・いつまでもぐずる。
・ちょっとしたことで気持ちを崩す。
・怒りっぽくなる。
・自分の要求を通そうとする。
・ママから離れたくない。分離不安。
・自分に注意を引くようにする。
・赤ちゃんをぶったり、押しのけたりする。
酷い時は、「赤ちゃん嫌い」
「赤ちゃんいらない」「赤ちゃん捨てて」
と言うそうだ。
期間としては、出産後1〜2ヶ月で終わる場合も有れば、2〜3ヶ月してから始まり3ヶ月ほど続くこともあるようだ。
上の子が、赤ちゃんを新しい家族として受け入れて、生活リズムが安定してくると治ると聞く。
真愛は、一人しか育ててない。更に大人の手がたくさんあったので、申し訳ないが分からない。
二人の板挟みになったママは、
「誰か何とかして!」
と悲痛な叫びをあげているが、その現場には大人が誰もいないので一緒に泣いてしまう。
パパが帰ってきた頃は、二人が落ち着いてるので、訴えることもできず、切ない日々を送る。
“赤ちゃん返り”は当たり前のこと。
今までは、自分とパパとママとの三角関係だったのが、1人増えることで複雑な関係になるのだ。
じいちゃんばあちゃんも含めて、上の子が主役だったのに、手をかけなければならない赤ちゃんに主役を取られてしまうのだ。
そりゃあ!ショックな事だ❗️
だからこそ、上の子の新しい生活環境への適応期間として大事にしてやりたいものだ。
これが、兄弟姉妹3人・4人になると、子供同士で新環境を構築していく能力を持っているから凄い。
沢山の子を育てるのは大変だが、不思議な力も発揮する子育ては楽しいかもしれない。
1 、上の子のファーストで…。
2人が同時に泣き出すことがよくある。
オムツだったり、ミルクだったり。
そんな時は、赤ちゃんが泣いていても、上の
子の世話をしてあげようというわけだ。
「あなたが先ね。」
と言う事を伝えようと言うのだ。
赤ちゃんの世話をしなければならないと言う
事を理解できないから仕方がないのだ。
どうしても、下の子の世話が先の時は、上の
子に視線を向けたり声かけをしたりすると
良いと言う。
2、 妊娠中から期待させておこう。
これは、なかなか難しい事だ。
「赤ちゃんが産まれるの。」
「お兄ちゃんになるの。」
なんて言われても、
「弟なんていらない。」と言われる事だって
ある。
大事なことは、「あなたもこうやって生まれ
てきた」「あなたが生まれて幸せ」と言う思
いで話せば伝わるかもしれない。
どんな事でも、笑顔で穏やかに相手の気持ち
を思って話せば…。と書いてきて、大人も
子どもも同じなんだと思った。
ここまで書いてきて、ケースバイケースで、
まとめて言えないなんて本当に申し訳ない事
だが、はっきりしたことは、
子育ては千差万別。
同じように育てられる(作れる)さのは、ロボットみたいなものだ。
いいと思ってやったことも、その家のその家族の中では、通用しないこともある。
そんな時は、誰かに相談しよう。
パパにだったり、じいちゃんばあちゃんだったり、ママの友達だったり、隣のおばちゃんだったり…。
決して恥ずかしい事ではない。
地域には、沢山の子育て経験者がいて、さらに「子育て支援のサポートセンター」もある。
大事なことは、育児にあたる人が「ストレス」を溜めないことが、上の子のストレスも溜めないことになるのだ。
赤ちゃん返りだけでなく、一人っ子を育てるには一人っ子の難しさ。
同性2人っ子・年子を育てるのも大変だ。
「もう。2人とも静かにして!」
とLINEの向こうで騒いでいる孫たちに悩まされているお嫁さんの声を聞くことがある。
「大変だと思うし、よくやっていると思う。」
なんとも恥ずかしい事を思い出した。
我が息子が生まれた後、厚洋さんも母も、お宮参りのために来ていた義父も義母も、み〜んな「拓ちゃん・拓ちゃん」で、息子が主役になり、ヤキモチを焼いた真愛は、幼児帰りをした。
ぬいぐるみにお祝い着を着せて、隠れて抱いて泣いていた。
呆れた厚洋さんが
「子どもが赤ちゃん産んじゃったな?
拓は、俺の子。お前は、俺の嫁さん。
どっちも愛しいものなんだよ。」
と、抱いてくれたが
「絶対?真愛の事も可愛い?」と聞き、
「アホ!」
と言われた。
家族は構成メンバーが変われば、その心情も変わるのだ。
「赤ちゃん返り」なんて仕方がないのだ。
ありがとうございます。 愛しい亡き夫厚洋さんに育てられた妻「真愛」として、読み手が安らぐものが書ける様頑張ります