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すき花
『いちばんすきな花』を見た。
と言っても、録画予約をしたまま2日も経っていたので、世の中には遅れているようだ。
noteに書きたくなるほど、所々で笑っちゃうし、自分に重ねられるし、相手を思ってしまった。
「男女間で友情が成立するのか?」と、良く女の人に疑われる真愛だったので、引き摺り込まれてみてしまった。
安心安全な二人組の相手・亡くなった夫厚洋さんにずっと恋をし続けている変な婆さんなので、その見方も変わっている。
その真愛の感想は、あくまでも「個人の感想」である。
2023年10月12日からフジテレビ系
「木曜劇場」ドラマ。
主演は、
多部未華子、松下洸平、今田美桜、神尾楓珠。 4人の俳優が主演を務める「クアトロ主演」ドラマだそうだ。
クワトロ(Quattro)とは、イタリア語で「4」を意味する言葉だと言う。
ピザのクワトロって4分の一ずつ味が違うトッピングってのがあった気がするが…。
「24 twenty-four」を初めて見たときのような…。
時は全ての人に同じように流れていて、
ある一瞬で重なったり、
交わったりそれぞれの人生を紡ぎ出している
という不思議で当然な感じがした。
第一話のエンディングでの
塾講師の潮ゆくえ(多部未華子)さんが、「大好きな人が大好きな花」をソーダー水に間違えて入れてしまって、急いで水のコップに入れ直して一人カラオケを始めるシーン。
出版社勤務の春木椿(松下洸平)さんが、一緒に家具まで選んだ結婚相手が、男友達じゃなくなった男に元に走り、一人その家具に座り花を見る。そして、静かに花を後ろ向きにするシーン。
美容師の深雪夜々(今田美桜)さん。先輩から嫌味を言われ、同僚の男性が聞いてくれると言うので、二人きりで飲んだ。それは既に男と女の関係と勝手に思い込まれる。
友達に電話をすると
「あんたならたくさん男友達がいるでしょう」と言われ涙をこぼす。それを見た通りすがりの男が声をかける「ひとり?泣いてるの?」
今田美桜さんが怒鳴るシーン。
ゆくえの幼なじみでイラストレーター志望の
佐藤紅葉(神尾楓珠)さんは、一人カップ麺を作ろうとすると友達から電話が入る。
喜んで掛けた薬缶のガスを消し、話しながらバックを持ち上げ出かける用意を…。
しかし、友達からの電話は水の販売目的だった。バックを投げだしスマホを投げ、また、薬缶のガスを付けるシーン。
クワトロの同時間が、「友達」から切り離された「ひとり」で面白く表現され、更にこんごの展開もちょっと見えて面白い!
上手い!
第一回目から引き込まれた。
脚本は生方美久さん。
なんと(30歳)という。
歳では無い。表現力のある人の脚本は面白い。
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唯一心を許せる男友達に“フラれた”ゆくえ。
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婚約者を彼女の男友達に奪われた椿。
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異性と二人になると“勘違い”される理不尽さに苦しむ夜々。
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大勢友達がいるにもかかわらず濃い関係を築けず孤独にさいなまれる紅葉。
この紅葉くんの子供時代の子役が可愛かった。シーソーに一人で乗り、傾いたまま腰を浮かせて「コン!」と上げて落ちるのだ。
切なくって、シーソーって二人以上じゃ無いと出来ないんだね。
ブランコには一人で乗れるのに…。
でも、シーソーって側には寄り添えないんだよね。ブランコは二人だったら一緒に乗れるんだよね。
一人でシーソーに乗るか、一人でブランコに乗るか。もう二人になれない真愛は変な切なさで泣けちゃった。
4人が、それぞれの切ない思いにおばあさんでも共感できた。
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バラバラの4人が偶然に一緒になる。
別々の時間を生きて来た4人がある一点で交錯する。
それも共通の【友達】についての4通りのバラバラな悩みを抱えて…。
「大好きな人が大好き好きだった花」を買ったことで…。
椿君のお母さん(花屋さん)がなかなかの良い位置にいるような気がする。
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演出 高野舞
主題歌 藤井風「花」
最期を知った厚洋さんが
「愛してる!
お前が一番!」
と言ったことで、沢山の女の影を疑ってしまった愚かな真愛であったが、亡くなって5年経った今、落ち着いて言える。
「彼に一番好きと言ってもらえた女なんです。
妻であり、友であり、同志であり、
同居人であり…。
どんな関係においても
一番なんです。」
まあ、女房思うほど亭主モテもせずで、5年間で何人の方から
「旦那はアンタが大好きだったからな!」
「真愛さんは、厚洋さんの自慢だったからね」
真愛は、男友達の方が多いと思っている。
友達というより、教え子だったり、先輩だったりすることが多い。
女より付き合い方がさっぱりとしていて、気持ちいいからだ。
このドラマの(潮ゆくえ)の気持ちが凄くよく分かる。
しかし、旦那に(潮ゆくえ)のような女友達が居たら、
「その人とは会わないでください。
別れてください。」
という女の気持ちも分かる。
自分が本当は何を考えているのかわからなくなった。
しかし、面白いドラマである。
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