高畑充希
カフェにおいてあった雑誌になんとなく目を通していたら、高畑充希さんの言葉がとても素敵だったので書き留めておきたい。
見た目は変えられなくても、メンタリティは自分次第?
現在29歳。ここ1年あたりで、一気にラクになったと高畑さん。
朝ドラ(ごちそうさん)をきっかけに、20代前半にとっても忙しい時代を迎えて。
それまで平和に暮らしていた日々からポーンと急に激流に放り込まれたような感覚もあって戸惑った時期もありました。いろんなお仕事をいただいて、とにかく消化して、なんとか期待に応えようとがむしゃらで。
今は、意思を持って選んで、集中して、終わったら次に向けて準備をして……と、その流れが自分の気質には合っているんです。
30歳が見えてきた今、すごく居心地がいいなって感じています。
コロナ禍による自粛生活も、心に大きな変化をもたらしたという「あまり気にするほうではないといえ、理不尽に傷つけられたり、当たられてしまうことはあります。でも、コロナで明日どうなるんだろう?」という切羽詰まった日々に直面すると、誰かからの評価みたいなものは、極端な話、直接関係のない人の声であることが多いから「まぁいいか」ってなれたんです。それよりも、生身の自分に対してフォーカスしてくれる人とのコミュニケーションに集中するほうがずっと大切です。
他には、文章を書くことも気持ちの整理をするのにとてもありがたかったですね。インスタで綴る言葉も、人に見てもらいたいというよりは、自分の思いに気づくためのもの自分が穏やかでいるため、心を守るための方法でもあります」大人になるほどに、自分の心を守れるのは自分だけ。
「みんな自分のことで精一杯な時代だし「自分でなんとかしなきゃ」ですよね。私もままならないことはたくきんありますけど、そのへんは仕方がないって割り切れるようになりました。
10代は世界を知らない分、無敵(笑)。何が劣っているかも気つかなかったけど、20代になってどんどん世界が広がると頭打ちする部分とかコンプレックスが浮き彫りになって、苦しかった。それこそ以前は、問題が現れると“タイマンで剣を交える。みたいな直接対決タイプだったんですが、今は、ちょっと逃げてみたり、距離を置いたり、妄機に走ったりとスルースキルが身についてきたのかも。全力で向き合えばいいってものではないよねと肩の力を抜けるようになりました。視野が狭くなるのは避けたいけれど、心地いいものだけに囲まれて過ごすのは、今の時代にはちょうどいいのかもしれません」絶対に変えられないものがあるのと同時に、「自分の心だけは自分次第で変えられる」と高畑さん。
『こういうとき、ついこういう考えになっちゃいがちだな』とか、自分に対して『げっ』と思うときこそ見逃し注意と思っています。
自分の好きな自分になるために、自分をちよっと気にかけてあげたいですね。その積み重ねでちょっとずつでも、よりいい自分になれたら。