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絶対安全圏で人のポテンシャルを最大限に引き出すオードリー若林さんと大切な”間”

YouTube『毎週キングコング』で梶原さんが、収録した『あちこちオードリー』に関して、「めちゃくちゃ楽しかった!オードリーさん何でも拾ってくれるしホントに話やすかった!オードリーさんとまた何かしたい!」と興奮して語っており、「やっぱり共演者からしてもそう感じるんだ〜」とすごく納得した(放送が楽しみ過ぎる)。

いち視聴者として見ても、若林さんは絶対安全圏を作り出すことで共演者のポテンシャルを最大限に引き出せる人だ。

『あちこちオードリー』以外にも例は事欠かず、『激レアさん』で弘中アナをスターダムにのせ、『ひなあい』では日向坂メンバーのバラエティ耐性を高め、『オドぜひ』では素人さんのツボを押さえて番組を成立させている。


絶対安全圏の醸成は本当に高い技量が必要だ。

絶妙な”間”と的確なコメントで、どんな空気の読めてない発言も拾い、何故か生まれてしまう沈黙を埋め、いかなる場面も成立させなければならない。

絶対安全圏を作りだせているのは、本当に一握りのスターMCだけであり、今で言うと、内村さん、有吉さん、あたりだろうか。

さんまさんも当然剛腕によりどんな共演者でも成立させてしまうし、スターも生み出すが、安全圏を作るというより、荒波で強制的に泳がせてしまう形で、思わぬ泳ぎ方をする人がさんまさんの持ち駒に昇格する。

若林さんの場合は、とにかく人の話を聞き、否定せずに共感する形をベースとし、自分の腹の中も見せながら、相手の腹の中も探っていくスタイルだ。

信頼により作り上げられた絶対安全圏は、共演者が縮こむことなく己の信じるパフォーマンスを発揮させ、自然と本音を曝け出したくなる空気を生み出す。

今売れている『人は話し方が9割』という本、内容としては「聞くこと」が重要で手法として拡張話法(感嘆→反復→共感→称賛→質問)が紹介されているのだが、まさに若林さんのMCとしてのトークマネジメントそのものであり、若林さん自身が生きた教科書と言っても過言ではない。


若林さんは物凄く”間”を大切にする人だ。

絶対安全圏の醸成には絶妙な”間”のコントロールが必要であり、若林さんは”間”を完全にコントロールできる少人数の番組でのMCを最高のパフォーマンスを発揮できる場としている。

違う言い方をすると、若林さんは自分の”間”でなければ力を発揮できない人でもある。

自分でも常々言っている大人数のひな壇が苦手というのも、自分の”間”に持っていけないからだろう。

人数が多いと、誰かが作り出した”間”に合わせなければならないが、人の”間”で空気を作るスタイルは持ち合わせていない。

その点、ひな壇でもストロングスタイルで場を制することができる、今田さん・有吉さん・マツコデラックスさんはやはり規格外だ。


人にはそれぞれ好きな”間”が存在する。

“間”が合う人は価値観が合う人と同じくらい相性としては重要であり、”間”が合う人とは些細な事で笑いあえる。

また、若林さんがそうであるように、人それぞれ活躍できる"間"も異なる。

仕事でも、例えば、営業はお客さんの”間”に合わせること、”間”を詰めていくことが重要だ。

一方で企画は比較的に自分の”間”で勝負できる、といった違いがある。

職種を選ぶ際にも、自分が好きな”間”、得意とする”間”は何なのか、という軸も大切にすると良いのではないかと思う。

人の”間”に合わせたり、人との”間”を詰めるのが好きでない人は営業には向かないかもしれない。因みに僕は明らかに営業には向いていない。

こういう微妙に込み入った話は割と若林さんも好きだろうから、「”間”はね〜、重要なのよ」とエピソードトークで広げてくれる気がしている。

僕は絶対安全圏でそのエピソードトークを聞く。

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