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オードリー若林さんを想う

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オードリー若林さんについて綴ったnoteの纏めです
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2021年3月の記事一覧

オードリー若林さんが駆使する『チャップリンメソッド』

チャップリンは、社会問題や政治をテーマに、世の中に蔓延る矛盾や人々が抱える憤りを、風刺により世に知らしめ、強い共感を得た。 「そうそう、そういう事なんだよ〜、俺たちが苦しんでる事って」ってな具合に。 それを単なる風刺ではなく、パントマイム映画という言語の壁を超え、上質の笑いに昇華させたところが、今だに世界で唯一と言われる所以だろう。 笑いという切り口は、間口が広く誰でも楽しめる上に、とにかく後味が良い。 この物事の本質を突き、 人の心を掴みながら、 笑いに昇華させる枠

オードリー若林さんが「あちこちオードリー」で狙うNEXT「アメトーーク!」の座

「あちこちオードリー」が4月より水曜23時6分~23時55分へ引越しとなり、49分間の放送に拡大となる。 オードリーにおける「あちこちオードリー」の重要さは以前から触れてきたが、いよいよ本格的に活動の軸となっていきそうだ。 ※参考:『2周目に入った「あちこちオードリー」と大人達がオードリー若林さんに抱く思惑」』 23時台のトーク番組と言えば、長きに渡り君臨しているのがテレ朝の「アメトーーク!」であり、当然今後比較の対象となる。 「アメトーーク!」でテレ朝バラエティを引

オードリー若林さんの伝統芸と有吉さん著「フリ・オチ」の教科書

エンタメは、幼児向けからマニア向けまで、数多のカテゴリーが存在するが、ドラマ・映画・バラエティ、分野を問わず、読んで字のごとく一番ボリュームがあるのは大衆向けだ。 大衆は分かりやすいベタな展開に安心感を覚える。 半沢直樹のような分かりやすい倍返し、 水戸黄門のような分かりやすい印籠登場、 落とし穴ドッキリの分かりやすい構図、 どれもが予定調和なのだが、確実に楽しめる安心感がある。 トーク番組でも、古典のように何度聞いても面白い「フリ・オチ」がある。 さんまさんは個性の

藤井風さんを二面に隔てるフィルターとオードリー若林さんのエッセイに似た衝撃

『優しいパワーを持てたらいいんですけどね、この曲で。温かく包み込めたらいいなとは思ってます。』 藤井風さんの思いもよらぬ二面性に頭をゴーンと叩かれ、美しい楽曲に内からピュアな感動が溢れ出した。 お笑いであれ、音楽であれ、僕たちの元に届けられるのは、表現者の思想・思考・スキルが、フィルターで濾され濃縮されたものだ。 若林さんの思想・思考・スキルを、TV番組といった目の細かいフィルターを通して受け取る事もあれば、エッセイやnoteのように目の粗いフィルターで原形に近い状態で