1714年創業以来、砂型鋳造技術を受け継いできた(株)金森合金様。金属の溶解から最終製品まで一貫して行うというスタイルを昔から続けています。
「使用済みのアルミ素材を新たな製品に再生し、地域に還元する」ー24代目の高下裕子さんにお話をうかがいました。
(株)金森合金とはどのような会社でしょうか?
1611年 (慶長16年) 加賀藩主前田利長に技術を認められ、御鋳物師七人衆の一人として高岡鋳物の礎を築いてから400年。
私たちは、金属廃材を精錬・溶解して製品化まで行う循環型ものづくりを継承してきました。現在は、非鉄金属を取扱い、アルミ合金、銅合金、錫、鉛などを製造しています。
2019年に藩政期の屋号「釜八」を復活させたブランド「KAMAHACHI」を立ち上げるまでは、自動車部品やロケット部品素材など産業用機械部品をメインで製造してきました。
必要なものを必要なだけ生産する多品種少量生産のため、15 年に一度しか製造しない部品もよくあります。当社は金属廃材の自社内精錬を続けていることから、時代によって供給される素材が違うことで、作るもの・求められるものも異なってきた経緯があります。
1911年に富山県高岡市から石川県金沢市に移住してから、地域の新聞社が廃棄した素材を製品に活用してきました。「鉛活版」から「アルミ刷版」にシフトした頃に、私たちもアルミ刷版を原料に使うようになりました。
地元のホテルから出るアルミの空き缶からテーブルウェアを作っているそうですね。
2025大阪・関西万博のプロジェクトにも参加されるそうですが、それについてお聞かせください。
今後はどのような活動に取り組まれていきますか?