見出し画像

FHIRリソースにおけるワクチンコードの選び方

FHIR(Fast Healthcare Interoperability Resources)規格に基づき、予防接種情報を格納するための適切なコード選定について説明します。
FHIRは医療情報の標準化と相互運用性を目指した規格で、リソース単位で医療データを扱います。予防接種に関しては「vaccineCode」フィールドに国際標準のCVXコードを使用することが推奨されていますが、日本国内の標準コード(HOTコード、薬価基準コード、YJコード、レセプトコード)との比較も行われています。

FHIRリソースとは

FHIRは、医療情報を標準化し、異なるシステム間でのデータ交換を容易にするための規格です。リソース単位で情報を扱い、さまざまな医療データを一貫して管理できます。

ワクチン情報の格納

予防接種情報を格納する場合、「vaccineCode」に適切なコードを使用する必要があります。国際的にはCVXコードが標準とされています。

日本国内のコード体系

日本国内にはHOTコード、薬価基準コード、YJコード、レセプトコードといった複数の医療コードが存在します。それぞれのコード体系は以下のような特徴を持っています:

  • HOTコード:医薬品を一意に識別するコード

  • 薬価基準コード:薬価基準に基づくコード

  • YJコード:医療用医薬品の識別コード

  • レセプトコード:診療報酬明細書に使用されるコード

CVXコードの採用

CVXコードは、米国CDCが管理する予防接種用コードで、ワクチンの種類を標準化する目的で使用されます。国内外で広く使われており、日本でも主要なワクチンをカバーしています。また、「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」でも採用されているため、相互運用性やデータの統一性を考慮するとCVXコードが最適と判断されました。

結論

日本国内の予防接種情報をFHIR規格に準拠して格納する場合、CVXコードの採用が推奨されます。これにより、国際標準に準拠しつつ、国内の医療データとの整合性も確保できます。

詳細については、こちらをご覧ください。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?