「好き」を仕事にした女性(ひと)たち
はじめに:
大人のライフ・キャリアをデザインする。そんな視点から、この本を紹介します。ライフ・キャリア支援の領域では、人生の「意味づくり」に焦点を当てた実践が盛んです。なかでも主流なのが、ストーリーアプローチなどと呼ばれるキャリア構成、ライフデザイン・アプローチです。
「子どもの頃の夢」、実現できていますか?
この本は、「好き」を仕事にしている女性(ひと)たちを対象に「子供の頃の夢」や「ロールモデル(特に小さい頃に好きだった憧れの人)」、「好きな言葉・名言」などをインタビューした記録です。
100人以上の女性の人生が綴られています。
自分の人生に「本当に求めていたもの」に気づくことができると、人は変わることがわかります。
こんな人に読んでほしい
この本は、人生で本当に実現したいことを探している人、見つけかけている人、つかみかけている人にお薦めします。
この本を読むと、ひとり一人の人生の多様性と個性が織り合いながら、流動的で複雑な人間像をリアルに想像することができます。時間を忘れて入り込んでしまうほど、面白いです。
型にはまらない人生像、自由と責任を自分のなかで同居させている女性の生き方に興味のある方にお薦めします。
一例を紹介します。
ホテル経営者のリズ・ランバートは、子どもの頃、カウボーイと弁護士になりたかった。4歳のときに、祖父に連れられてテキサス州オデッサの高級ホテルに行ったとき、革張りのソファ、タバコの煙、大人の商談の雰囲気が好きになった。大人になって州の弁護士として働いていたある年に親友がエイズで亡くなり、ずっと目標にしてきた兄もHIVと診断された。その時、「人生にとって本当に大事なことをやらなくちゃ」と思った。それが、彼女が弁護士を辞めてホテル経営の勉強を始めたきっかけだった。
出典:『自分で「始めた」女たち 「好き」を仕事にするための最良のアドバイス&インスピレーション』
著 者:グレース・ボニー
訳 者:月谷真紀
発 行:海と月社、2019年
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