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Lotus Blossom



スイレンやハスのように水面に咲く花が好き。

どちらも夏の朝早くに花を開き、お昼が過ぎると
閉じていく。

7月中にスイレンとハスを見ておきたかったので
早起きして車で出かけた。

まずは7月中ごろに京都の龍安寺へ。
ちょうど受付開始の8時ごろ龍安寺に到着。


まだ人も少なく、ゆっくりと庭園を歩き、鏡容池のスイレンを眺めることができた。

              龍安寺 鏡容池





早起きの特権はスイレンだけではない。
石庭もまだ拝観する人がいない。


            朝の龍安寺石庭





少しずつ拝観者が増え始めた。





瞑想している人もいる。

日本語が聞こえないので、少し海外旅行気分が味わえてうれしい。

私は「禅」よりも外国から見た「ZEN」に惹かれる。
ビート・ジェネレーション、サリンジャー、ヒッピー、ZENセンター。。。


龍安寺よりも「Ryoanji」だ。

だから、この日本人以外に囲まれて石庭を眺める状況は「ZEN」という言葉から漂う空気を感じるにはうってつけだった。
とても幸せな時間だった。

「あぁ、ここで、デヴィッド・リンチやウォーホルも瞑想していたのか....あ、ZENクレイジーのジョブズもやん。」

「彼らの残留思念が漂っていないかなぁ。。。」

そんなことを静かに思いながら、しばらく石庭を見つめていた。


ウォーホルのことを考えていたら、ふと彼が花を持ったモノクロ写真が頭に浮かんだ。


DENNIS  HOPPER’S PHOTO WORKS
パンフレットより



たしかデニス・ホッパーの写真だ。
昔、清水寺の写真展に行ったことを思い出した。

(家に帰ってから、当時のパンフレットを探した。
デニス・ホッパーへのコメントを寄せていた人たちの何人かがもう今はいないので悲しくなった。
どんとのコメントを読んでほんとうに涙が出てきた。)

スイレンが肺に咲く病気の女の子の話もあったなぁ。
『うたかたの日々』 ボリス・ヴィアンだ。
他の人の翻訳で読むべきかな。まぁ別にいいかな。

(こちらも家に帰って本を確かめると、伊東守男の翻訳だった。「ぼくが愛する可愛い子ちゃんに」とか「何もわざわざことばにしなくても、黙ってそれに従ってればいい、二つのことがあるだけだ。それは、きれいな女の子との恋愛だ。それとニュー・オルリンズかデューク・エリントンの音楽だ。その他のものはみんな消えちまえばいい。」とか。いちいちグッとくるなぁ。)




夏の朝の龍安寺、50歳を過ぎて石庭を眺めて座り静かに心を落ちつかせようと試みても、結局は
二十代に身体全体に沁み込んだものが浮かびあがってくる。



最近読んだ安井かずみの本の中で、自分自身をみつけてゆく時、二十代の何千、何万という自分の経験群が大事な参考資料となっているいうようなことが書かれてあった。


二十代のころの私、ありがとう。

「女(ひと)の二十代があっての、その女の三十代があるようです。四十代、五十代とそれに準じていくのでしょう。」

「たとえば好きたとえば嫌い」 安井かずみ著 より




スイレンは water lily

ハスは lotus


ハスは3日前の日曜日に早朝に近くの蓮池に出かけた。愛犬も一緒に。






ビションはなぜか笑っている顔が多いような気がする(笑)




やっぱり水面に咲くピンクと白のお花が大好き。



5年前にタイへ旅行したときに撮ったお気に入りの写真がある。

家にほしいなぁ。

     バンコク ジムトンプソン・ハウスで撮影



スイレンとハスのピンクと白のグラデーションを思い浮かべながら、Apple musicで探して聴いたのは、

DUKE ELLINGTON & HIS ORCHESTRA
Lotus Blossom

そして、ジョン・ケージの
Ryoanji



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