○○を制する者は・・・
私と同世代であれば、このタイトルから条件反射的にあるマンガを想像すると思う。そう、かの有名なバスケットマンガ「スラムダンク」だ。
先日、育児の隙間時間にアニメ版のスラムダンクを(人生何度目か数え切れないくらい観たが)久しぶりに観たため、その興奮冷めやらぬままにブログを更新しようと思う。
さてタイトルの○○だが、ここに入る言葉は、「リバウンド」である。リバウンドを制する者はゲームを制す。スラムダンクを一度でも読んだこと・観たことがある人ならば、絶対に知っている言葉だろう。バスケットというスポーツにおいて、派手なシュートやドリブルよりも、一見地味に見えるリバウンド(シュートがゴールに入らずこぼれた際にそのボールを掴み取ること)が極めて重要であり、リバウンドが取れるかどうかが、ゲームの勝敗を大きく左右するということだ。
もう少しだけスラダンの話にフォーカスしてみる。リバウンドには、人知れない地味な努力が必要とされる。毎日のフットワークや基礎の練習によってのみ、リバウンドの成功率は上がっていく(と、ゴリが言っていた気がする)。物語の主人公である桜木は、最初こそ地味な努力を嫌っていたが、強豪との試合を重ねるたびにリバウンドの重要性に気づいていく。そして持ち前の身体能力の高さで県内屈指のリバウンダーへと成長していくことで、弱小だった湘北高校をインターハイへ導く。かつて桜木が嫌いと言っていた、地味な努力の賜物である。
ちなみに私はバスケット経験のない初心者であり、ここまで全てスラダンで得た知識で書いているため、多少の誤りは大目に見ていただきたい。
さて、このバスケットを育児に置き換えてみたらどうだろうか。私はふとそんなことを考えてみた。
主観だが、育児において、最も地味な努力が必要とされ、一日を穏やかに過ごせるかどうかを大きく左右するもの。それは寝かしつけではないだろうか。赤ん坊は一日に何度も起き、何度も泣く。親はその度に抱っこをしてみたり、背中をトントンしてみたりと、工夫を凝らして寝かしつけを試みる。これが上手くいくかどうかで、心の余裕が結構違うのだ。
ではこの寝かしつけというゲームを制するためには、何が重要か。私はひとつの仮説を立てた。「揺れ」である。そういえば、車に乗っているとき我が子はよく寝ているなと、そんなことを思い出した。その揺れを正確に再現できれば、寝るのではないかと。
昨日、我が子を抱っこしている際に、私はこの仮説を検証してみた。両手を常に一定の強さでブルブルと揺らし(エンジンによる揺れのイメージ)ながら、膝の屈伸で少し大きな揺れ(道路の凹凸などによる揺れをイメージ)をトンッ...トンッ...と断続的に入れてみた。そうすると、我が子はすぐに眠りに入ったのだ。よし。私は心の拳を強く握りしめた。こうして私は、車の揺れの再現により、寝かしつけの成功率を上げることができたのだ。
「揺れを制する者は寝かしつけを制す」
これが、スラムダンクから着想を得て学んだ私の教訓である。
これからも様々な仮説を検証してみようと思う。ではまた次回。