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フライヤードはレッドボックスジャパンへの協賛を通して、生理に関する困難の解決に取り組みます。

レッドボックスプロジェクトとは

レッドボックスプロジェクトは、イギリスで始まった社会活動。赤い箱の中に生理用品を入れて学校に寄付するというシンプルな方法で始められ、赤い箱を寄付することから “レッドボックス”プロジェクトと名付けられました。 この活動は2017年3月にポーツマスで設立され、今ではイギリス全土を始めとしてヨーロッパ諸国を中心に世界中に広まりを見せています。日本は2019年12月に設立し、「レッドボックスジャパン」として日本国内で活動しています。

レッドボックスプロジェクトの活動の背景にあるのは” Period Poverty(生理の貧困)”という社会問題です。” 生理の貧困”とは、生理用品を買うお金がない、または利用できない環境にあることを言います。イギリスでは、生理用ナプキンやタンポンが買うことができない学生が約10人に1人いるとされています。彼女たちはティッシュや靴下で代用していたり、さらには学校を休んでしまうことで教育の機会を逃してしまっています。この“生理の貧困”問題はイギリスだけではなく、今世界中で解決に向けて取り組んでいる課題です。レッドボックスプロジェクトは、生理用品の寄付を通して生理期間中の学生たちをサポートし、”生理の貧困“をなくすことを目指しています。

英国 ”Period Poverty(生理の貧困)”を題材にした短編映画を制作

イギリスのファッション&ユースカルチャーマガジンのDAZEDがプロデュースした、”Period Poverty(生理の貧困)”の短編映画。複数の実話をもとに制作され、思春期の少女たちが経験する生理の不便さ、センシティブさ、そして時として受ける屈辱を率直に表現しています。

「”それ”が始まったとき、私は”それ”が何であったかわかりませんでした。病気だと思ったのです。」エリーは、10歳の時に迎えた初めての生理を思い出します。当時の彼女はまだ、生理について母親と話していませんでした。そして、学校でも教えてもらっていませんでした。 「お母さんは金曜日まで給料をもらえなかったので生理用品をくれなかったし、生理がきたのは火曜日だった」と彼女は振り返ります。

エリーが初めて生理を迎えた夜、彼女はトイレットペーパーに包まれた靴下を代用しました。翌日学校に行って保健室で生理用品をもらいに行きましたが、保健室では限られた数しかナプキンをもらうことができませんでした。彼女は言います。「お母さんがもっとお金をもらえるようになるまで、私は1日に1つのナプキンを使用していました。」

これは、”生理の貧困”を経験した世界中の数百万人の少女たちにとって、非常に身近な話なのです。イギリスではほとんど取りあげられていませんが、この問題は驚くほど広範囲に広がっています。イギリスでは、14歳から21歳まで少女の10人に1人が生理用品を買うことができないと言われており、そのうちの49%の少女が生理を理由に学校を休んでいます。

2019年の初め、政府は”生理の貧困”の撲滅のために200万ポンド(約2億9,000万円)の資金をあて、9月までにイギリスのすべての学生が無料で生理用品を利用できるようにすることを約束しました。多くの慈善団体が、”生理の貧困”問題を取り巻く恥と無知を払拭するために、想像を超えるはるかに多くのことをしなければならないと指摘しました。英国の少女の48%が、生理に対して恥ずかしいと感じているのです。

”Absent”は、Dog Eat Dogが複数の実話に基づいて制作した短編映画で、思春期の少女たちが経験する生理の不便さ、センシティブさ、そして時として受ける屈辱を率直に表現しています。この短編映画は、生理の血によって服を汚したままスクールバスに乗っているところを別の男子学生に気づかれてしまう、少女クロエの物語です。男子学生はそっとクロエに伝えますが、彼女は恥ずかしさと屈辱でいっぱいになります。

”Absent”制作ディレクターのリビー・バーク・ワイルド氏は言います。「男性に生理があったとしたら、この会話をすることはないだろう」

映画は朝のシーンに戻ります。クロエは部屋中を探し回りますが、生理用品はどこにもありません。そこに、彼女の母親が部屋に入ってきます。彼女の母親はできる限りの時間をかけて働いているにも関わらず、この「贅沢品」を買う余裕はないと言います。トイレに閉じこもったクロエは、トイレットペーパーを代用するか、学校を休むという選択に直面してしまいます。

「”生理の貧困”は少女たちの教育に影響を与えています。彼女たちは教育の機会を逃してしまっているのです」と、”Absent”のディレクターであるリビー・バーク・ワイルド氏は言います。ワイルド氏は続けます。「家で暖をとったり食事をすることですら精一杯の一部の家庭にとって、毎月2ポンドの生理用品を買う選択肢はないのです。この映画が”生理の貧困”問題を知る玄関口になってほしい」

「生理は汚れていない、恥ずかしくない、自然な現象であり、人々が議論することを避けないことが重要である」ことをこの映画が示すことで、生理に対する誤解や偏見を解消しているように受け取られます。

”生理の貧困”は声にあげづらいトピックです。 「男性に生理があれば、この会話をすることは本当にないだろう」とワイルド氏は言います。 ”Absent”に思いやりのある男性が登場することは、男女ともに生理を理解することの重要性を反映しています。「生理は”女性だけの問題”にしない必要がある」と彼女は説明します。これは、生理用品がトイレットペーパーと同じように自由に利用できるようにすることが、今後の女性の社会進出にとって大きな足がかりになることを意味します。

”Absent”のような短編映画は、世界に”生理の貧困”という問題を知らせる良いきっかけになっています。 Appleが生理の絵文字を導入したり、CBDタンポンが登場したり、2020年までに学校で生理について教えられるよう性教育を改革するなどの積極的な措置により、少しずつ生理を取り巻く状況は前向きな方向へ進んでいます。

生理に対する困難をスマートに解決する”Smart Period(スマートピリオド)”の提唱

フライヤードは、レッドボックスジャパンへの協賛とフェムテック事業を通して、女性の生理に関する様々な困難をスマートに解決し、「多様性」、「平等」、「男性も女性もお互いを尊重する社会」を目指す、”Smart Period(スマートピリオド)”を提唱します。

引用元:英国の”生理の貧困”が女子生徒たちの通学を妨げている理由
https://www.dazeddigital.com/life-culture/article/46711/1/period-poverty-uk-preventing-girls-going-school-absent-film


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