フィリピンの子ども達が教えてくれた自分に優しくなれる3つのヒント
発展途上国と言われるフィリピンで3ヶ月間、ボランティアを経験し、沢山の子ども達と関わってきました。
私は、もともと日本の児童福祉施設で5年間勤務していました。高校生の頃からボランティアをしていたので、それも合わせると10年ってことになります。
フィリピンの子ども達から学んだ私自身も心が軽く、豊かになった3つのヒントを今日は紹介します。
一つ目は、
【ありのままだから良い】
日本の教育では、集団行動や空気をよむといった内容が多くあるのが現実です。道徳の授業もあらかじめ答えが決まっており、誘導尋問のように授業を進めていくことに違和感を感じていました。本来なら、哲学のように答えをあえて決めずに、それぞれが思ったことを自由な発想で発言し、落とし所を自分達で考える事が大切ですが、残念ながらその機会はあまりありません。”みんなと一緒”ができないとそこからイジメになってしまうことさえあります。どうしても自分の感情を表に出さない事が美学のようになってしまいますが、フィリピンではそのぎゃく、“人との違い=個性”は自分の武器になります。
こちらは、スラムで出逢った子ども達。この時は、みんなで即席ファッションショーがはじまりました。それぞれ自分はこういうポーズって決めて、その都度みんなで拍手してというムーブメントが自然とおこったことにまず驚きました。みんながまだ誰もしてないポーズを自然と探していて、途中で照れて出来ない子がいてもそれも個性でカワイイって子ども達がお互いをずっと褒めあってワイワイしていて素敵な文化だと思いました。みんながみんな特別だから、周りと比べるのをやめるだけで心は軽くなります。
二つ目は
【迷惑はかけてもいい】
子どもの頃から、「他の人の迷惑になるからやめなさい」と沢山言われてきました。でも、フィリピンでは「人間は失敗する生き物だから、迷惑はかけてもいい。そのかわり、困っている人がいたら率先して助けなさい。」と教えます。その分、時間ってあまり意味をなさなかったりもしますが、みんながみんなそういうマインドで生きているのでとても平和です。
もともと完璧主義だったのですが、なんだ、下手くそでも、迷惑かけてもいいのかって自分を許すことが出来たとき、心に余裕ができて自分の周りに集まってくる人が明確にかわりました。自分に優しくできないと、人にも優しくできないという事を子ども達から学びました。
三つ目は、
【豊かさは自分が決める】
ある日、誕生日を迎える子がいました。プレゼント頂戴っていわれて何がいい?って訊ねたら、日本で人気の歌をうたって!と返ってきました。心を満たす事が出来るのはなにも物質だけじゃないんだと反省した瞬間でもありました。
ずっと教えていた中にすごくシャイな男の子がいてその子は何か話した後、絶対に黄色いバンダナで顔全部を隠すんです。そんな御守り的な大切なものを、私が日本に帰るときにプレゼントしてくれました。
フィリピンは日本と比べると金銭的には裕福な国ではないと言えると思います。だからその子にとって、バンダナだって一つしかないのにそのたった一つを私にくれたんです。
申し訳なくて、そんなのいいよって言ったけど、それでも自分の代わりに持ってて欲しいって言ってくれたので、感動して涙がとまりませんでした。“豊か”ってこういう事なんだと学び、それは自分の心が喜ぶことを素直に行動にうつすというシンプルなものでした。
↑かわりに自分のハンカチをプレゼントしました!
人と人との繋がりや温かさ
毎日たくさん笑うこと
人生において大切なことは何も一つではなくて沢山ありますよね。
一つずつ大切にして"当たり前"の今日がくるということは、それだけでもう既に特別!と意識するだけで人生はとても豊かになると思います。
生まれてきくれた時点で、あなた唯一無二。特別で最強です。この3つのヒントが少しでもあなたの幸せの種になれば私もとても嬉しいです。
普段は環境や社会問題に取り組むコーヒー屋さんを経営しています。黄色はこの時から私のラッキーカラーでお店には黄色を散りばめています。
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ここまで読んで頂き本当にありがとうございました:)
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