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東南アジア旅①タイ🇹🇭
2023/3/5~2023/3/16の東南アジア旅について書いていく。
3/5
金沢から特急しらさぎ、新幹線ひかりで東京へ。5年ぶりの羽田空港国際線ターミナルだったので、見学も兼ねて早めに向かった。徐々にコロナ前の活気が戻っているように感じ嬉しかった。現地でも良かったのだが、一応タイバーツ(THB)とマレーシアリンギット(MYR)を少しだけ両替しておいた。レートは、1THB≒4JPY、1MYR≒30JPYである。どちらも日本の紙幣より一回り小さい。そういえば日本の紙幣って大きい気がする。
3/6
朝にクアラルンプール国際空港(KLIA2)に着く。KLIA2はLCC専用ターミナルで、別にFSC専用のKLIAがある。ここで約3時間のトランジット。ちょうどいい時間。駅や空港の行先表示が好きなのだが、KLIA2の行先表示は多彩で面白かった。殆どがエアアジアで、マニラ、ホーチミン、ハノイ、ジャカルタ、ダッカなど、東南アジア諸国への就航が多い。当然、マレーシア国内線も多く就航している。
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空港内を散策し、10:15発のドンムアン国際空港行きに搭乗。マレーシア→タイの路線なので不思議ではないが、自分以外全員外国人でアウェイ感すごかった。
2時間ほどでドンムアン国際空港に到着。バンコクには2つ空港があるが、こちらは歴史の長い空港であり、北部に位置している。東部のスワンナプーム国際空港は2006年開港。
この日は何も食べていなかったので、空港のフードコートに駆け込み、カオマンガイ(チキンライス)と野菜スープを注文。カオマンガイが旨すぎて感動。野菜スープは辛すぎて萎えた。
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バンコク中心部に行くため、空港とのアクセスを担うレッドラインに乗車。日立製作所の車両で、内装がどことなく日本ぽい。そしてバンコク最大の鉄道駅であるクルンテープアピワット中央駅に着く。最近開業した近代的な駅であり、見た目は空港。タイ全土へ向かう多くの列車がこの駅を起点としている。一方、早期開業を優先したのかテナントが無く、中心駅とは思えない殺風景を呈していた。早く賑やかになってほしい、東京駅がこんな雰囲気だったら泣く。
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メトロでフアランポーン駅へ。上記のクルンテープアピワット中央駅開業以前のバンコク中心駅で、長い歴史を感じられるノスタルジックな駅である。たまらん。現在は近郊列車が発着するのみであり、往年の繁忙を感じられなかったのは残念であるが、全列車が新駅発着になるのも時間の問題。営業時に来れただけでも感謝したいと思った。
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しばらく街中を散歩していたら、チャオプラヤ川クルーズの船着き場まで20バーツ(約80円)で連れて行ってくれるというトゥクトゥクのおじさんに話しかけられた。トゥクトゥクはぜひ乗ってみたかったのですぐ了承したが、これが罠だった。確かにトゥクトゥクは20バーツだったが、クルーズが1500バーツ(約6000円)。いわゆるぼったくりである。トゥクトゥクの運転手とクルーズの管理人がグルで、観光客から金を巻き上げているのだ。帰ろうと思ったが、周りの金持ちそうな欧米人観光客は平気な顔で1500バーツ払って乗船するし(一瞬サクラかと疑ったがどうやらそうではないらしい)、船着き場が薄暗い路地にあったのでとても一人で帰れる雰囲気ではなく、仕方なく乗船した。チャオプラヤ川の支流を巡る1時間ほどのクルーズで楽しかったが、それ以上にぼったくられて内心ブチギレていた。初日から洗礼を浴びる形になったわけだが、「これからの旅で気を引き締められる」、とポジティブ思考になんとか切り替えた。
夜はゲストハウス近くのレストランでパッタイ(タイ風焼きそば)を食べた。もちっとしていて旨い。
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3/7
起床、メトロでクルンテープアピワット中央駅へ。窓口でアユタヤへの切符を買う。20バーツ(約80円)。直線距離で60㎞あるのに、安すぎる。おんぼろの列車に乗ってアユタヤに向かう。おんぼろのくせにスピードはまあまあ出す(体感100km/h超)。外気温35℃冷房なしだったが窓全開だったのでそこまで暑さは気にならない。車内は遠足に行くバンコクの中学生で溢れかえっていて、賑やか。そんなこんなでアユタヤ駅に到着。
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駅と遺跡は少し離れている。駅を出ると、待ってましたとばかりにトゥクトゥクの運転手が声を掛けてくる。片言の日本語を話すおばさんだった。駅⇄遺跡と遺跡巡りで500バーツでどうだと聞いてくる。高いし、正直遺跡までの片道で良かったのでその旨を伝える。すると250バーツと言ってくる。どうせ観光地価格なのだから、急に遊び心がでてきて値切り交渉開始。最初は渋っていたが、「I'm a student!!!」とドヤ顔で言うとこれが意外と効く。150バーツにしてくれた。学生という身分最高。人生で値切り交渉はしたこと無かったので面白い経験だった。お礼に日本語上手いねって褒めといた。喜んでた。
遺跡はワット・プラ・シーサンペット、ワット・プラ・マハータートを中心にまわった。当時の人がどのように暮らしていたか想像すると楽しい。なんて偉そうなことを言っているが、ビルマ軍の侵攻以外の知識は完全に欠如している。卒業してから3年たった今、高校の世界史の知識は0に等しい。悲しいね。それでも一応、遺跡の解説は頑張って読んだ。
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アユタヤ駅に戻り、駅のレストランで人生初トムヤムクンをいただく。辛さにビビっていたが意外と辛くない。パクチーは微妙な味。普通に旨いのだが、トムヤムクンより旨いタイ料理がたくさんあることを今回の旅行で知ることになる。
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列車でバンコクに戻り、カオサンロードに行ってみる。バックパッカーの聖地らしい。東南アジアのカオスを感じることができた。
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カオサンロードから徒歩で宿に戻る。バンコクを歩いて思ったのだが、基本的に歩行者に優しくない。歩行者用信号は少ないうえに交通量が多いため、僅かな車の切れ目を狙って道を横断するしかない。長野県(車が歩行者のために一時停止してくれる都道府県ランキング1位)というぬるま湯で育った私は、そのスキルが無さすぎて宿に着くのが遅くなってしまった。当然タイ人はそのスキルに長けていて、余裕そうな顔で道路を横断していた。こればかりは慣れるしかないか。
3/8
バンコク三大寺院の一つであるワット・ポーを見学。ワット・ポーにはタイ古式マッサージの総本山があり、マッサージを受けてみた。しっかり全身を伸ばされるので痛気持ちい。ワット・ポーは寝っ転がっている横になっている巨大な金色の涅槃仏が有名である。いい御身分ですな。俺も一生寝て暮らしたい。
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朝飯抜きで行動していたので、昼にガパオライスとパッタイを食べた。本当に旨い。タイ料理は特にこの二つとカオマンガイが最高すぎた。
渡し舟でチャオプラヤ川を渡り、対岸のワット・アルンを見学。こちらも三大寺院の一つである。ワット・アルンは白い塔の寺で、佇まいが格好良く個人的にはかなり気に入った。チャオプラヤ川の対岸から夕陽と一緒に撮ると映えること間違いなし。
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また、ワット・アルンの敷地内では、BUDDHA NOT FOR TATTOOという啓発活動、展示を行っていた。ブッダのタトゥーを入れることは主に5つの理由により不敬にあたるらしく(長くなるので割愛)、タトゥーを含めた不敬行為をする不届き者を世界から撲滅するために活動しているそうだ。展示が面白かったのでじっくり見ていたら、ガイドのお姉さんに捕まって展示について熱弁された。勉強になったのでよし。
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3/9
この日は、バンコクからタイマレーシア国境に向かう寝台列車の乗車日である。遅めの起床で昼頃に温泉に行ってから寝台列車の起点のクルンテープアピワット中央駅に向かった。チケットは予めタイ国鉄の公式サイトでとっておいたので、駅に行って乗車するだけ。乗車する寝台列車はマレーシア国境まで約1000kmを17時間で走破する。長旅に備え、大量の水を買いこんだ。
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列車番号45、15:35発のパダンベサール行きがいよいよ発車。列車番号37、スンガイコロク行きと併結で、かなりの長編成。家族連れやバックパッカーなど、客層は様々。流石に冷房はついていて安心した。しばらく進むと国鉄職員の方が慣れた手つきでベッドメイキングをしてくれる。景色を眺めながら、就寝。
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マレーシア編に続く。