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【日常にアルプス_12月8日】伊那谷から名古屋栄へ

Good Morning Alps!
おはよう伊那谷。

2022年1月

2024年12月8日 日曜日

午前7時、ふとんから見上げた裏山の木々が白い。起き上がって家のまわりを見渡せば雪景色。湿っぽい雪だし昼からは晴れ予報だし、積もることはないだろうとは思うけれど、冬ようこそ。

雪が舞う中央道を南下して名古屋へ。クルマを黒川駅近くのパーキングに停めて、地下鉄で栄へ。にぎやかな町とたくさんの人、さまざまな音と光。栄に滞在5時間、さて何をして過ごそうか。

都市は選択肢が多い。
ほとんどの道が片側一車線の信州伊那谷とは違って、国道バイパスは4車線あるから、目的地まで何度も車線変更をする。駅前のパーキングがいくつもあるから、立地と料金と停めやすさを比べて選ぶ。地下鉄ではたくさんの車内広告を眺めて過ごす。久屋大通沿いの歩道を、向かってくる人を避けながら同じ方向の人と人の間をすり抜けて歩く。立ち寄る店を選ぶ。店に入って商品を選ぶ。おなかが空いたらごはん屋さんを選ぶ。自分で選ぶことがたくさんあって楽しい。

私は「自分で選択することが私の人生」と思っているフシがある。だから東京でも大阪でも都会暮らしが楽しかった。きっと名古屋でも、出身の札幌でも、同じように楽しく暮らしていけると思う。都市の楽しさはじゅうぶん知っている。でも、なんでなのか長野県を選び、信州伊那谷で暮らしている。

都市には都市のよさがある。そして常に油断せずに、ときどき洒落をきかせながら、選択と判断を次々と重ねていく都会暮らしは楽しい。だから、よく都市から移住する人が口にする「都会に疲れた」「自然を求めて」という声にはあまり同調できずにいる。私が大阪を離れた理由はあるけれど、それはまたいつか話そう。

結局、書店で二時間近くゆっくり本を選び、新刊を三冊買って伊那谷に帰ってきた。真っ暗な中央道では星がとてもきれいに見えた。これはこれでとてもいい。

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