ジャンセンのリトグラフ
大好きなJean Jansem(1920 3/9-2013 8/27)フランスで活動したアルメニア人の画家です。
アルメニア人大虐殺シリーズで功績が認められましたが、ジャンセンで代表的なのはやっぱりバレリーナや少女を描いたリトグラフかもしれません。
私は花や静物を描いたものが特に好きです。
ジャンセンはバレリーナを描く時、プリマではなくまだ駆け出しの筋肉もついていない少女のバレリーナを好んで描いたそうです。
まだ自信なげな華奢なバレリーナは、憂いを含みつつ真に秘めた強さも感じられます。
後ろ姿が多いので表情はわからないのにそれが伝わるのは不思議です。
初めてジャンセンのリトグラフを見たのは高校生の頃、家の近くのレストランのオーナーがジャンセン好きで店内に6枚くらい展示してありました。
これはポスターですがこの「ひなげし」のリトグラフがとても気に入ってレストランではいつもその前に座って食事をしていました。
それから20年後、偶然これもまた家の近くのギャラリーで違う構図の「ひなげしとレモン」を見つけ思わず買ってしまいました。
まさか絵を買うとは思ってもみなかったのですがこれほど長い間好んでいる絵なら毎日眺めていたいと思いました。
その頃微々たるバイト料の中から少しずつ返していたので結果的にはずいぶん高い買い物になってしまいましたが、毎日この絵を眺めながらゆっくりコーヒーを飲む時間を買った☕️と思ったらとても満足な気持ちになりました。
それからまた20年経ち今でもその気持ちは変わらず、あの時思い切って手に入れてよかったなあと思っています。
あれから「椅子に向かう少女」「ひまわり」を手に入れることができましたが、これもたまたま気に入った絵が偶然子ども達のそれぞれ生まれ年のものでした。
おまけにジャンセンの命日は私の誕生日なんて…
絵は部屋に何気なく飾ってあっても子ども達の目に入っているようです。
それに気がついたのは小学生だった子ども達が成田空港の待合室に飾ってあったジャンセンのリトグラフを見て
「これ家にあるのと似てる」と言ったのです。
その絵はほぼ黒一色のデッサンだけの景色だったのですがジャンセンの筆のタッチに気がついたとは‼️と私の方が驚いてしまいました。
ジャンセンの卓越したデッサンのラインは素晴らしいです。
銀座6丁目ソニー通り沿いにジャンセンギャラリーがあります。
毎年発行されるカレンダーやポストカードはそのままフレームに入れて飾れます。
1993年に安曇野にジャンセン美術館ができました。
次回は美術館のご紹介します。
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