9月1日は、自殺が一番多い日だと聞いたことがある。
電車待ちをしている中でアナウンスされる月曜日の人身事故は、もう耳慣れた気がしてしまっている。
夏休みのある子どもたちにとって9月1日は「究極の月曜日」なのかもしれない。
薬局で働いていて自分より若い世代の患者に応対するときは、特に意識するわけでもないのだけど年配の患者に対してよりも丁寧に接している自分気づくことがある。
この頃の若いものは・・・という成語は最近あまり聞かれなくなったが、薬局の窓口で対応していて、若い世代の方が年配者よりもむしろ精神的に成熟しているように感じることも多い。
その若者たちが、かつてのように年功序列で給料が上がっていくわけでもない彼らが、さして病気をするわけでもないのに高額な医療保険を文句も言わずに払い続けている彼らが、内心愛おしいと感じているせいかもしれない。
僕自身もう若い世代とは言えないが、これからもっと大変に(少なくとも日本の経済的には)なっていく中で、一緒にこの国を支えて頑張っていく仲間たちのように感じている。
その仲間たちが、ただでさえ数少なくなってしまっている若者たちが命をたってしまう現実。それが良い悪いではない。
僕はそれを見過ごしたくはない。
初めて買いた本が、2年越しのこの企画が、9月1日を前にして上梓されることにも何か意味を感じる。
仲間たちの力になりたい。