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金融政策とイールドカーブ変化のサイクル

書籍「本当にわかる債券と金利」(https://amzn.to/3LAnHel)を読み、イールドカーブと金融緩和/引締めについての内容が記載されていたので、まとめてみた。

イールドカーブとは、X軸に債券の償還期限、Y軸にそれぞれの償還期限の金利をプロットした曲線である。
例えば2年債の金利が1.2%、5年債の金利が1.5%、10年債の金利が2.0%であれば、(2,1.2) (5.1.5) (10,2.0)をX-Y平面にプロットする感じである。

通常であれば2年債と30年債では、後者のほうが不確実性のリスクが高いので右上がり(順イールド)になるのが一般的であるが、政府が金融引締を行うことで、短期の金利が急上昇し、長期金利は金融引締による景気鈍化を予想することで、右下がり(逆イールド)となる場合もある。
逆イールドは、景気後退が訪れるケースや株価が調整に転じるシグナルとされている。
日経新聞の後藤達也氏(goto_nikkei)の金利まとめツイートの図がわかりやすいので以下引用させていただく。

Feb 11, 2022ツイートより(https://twitter.com/goto_nikkei/status/1491916611909197826/photo/1)

イールドカーブは金融引締め、金融緩和初期、金融緩和後期ごとに形を変える。
前述の通り金融引締を行うことで、短期金利が上昇するためフラット化(ベアフラット化)が起こる。
そして金融緩和初期は、短期金利が大きく低下しブルスティープ化、金融緩和後期のヒーリング期には金利の低下余地が小さくなりブルフラット化する。

本当にわかる債券と金利、120p

コレを図表でまとめると以下のサイクルとなる。

本当にわかる債券と金利より作成

2022年2月現在、まさに①の金融引締のフェーズになっており、金利が上昇局面にある。以下図表の通り、6ヶ月前と比較して長短金利差が低下しており、2022年にはFRBにより複数回の利上げが予定されていることから、逆イールドが発生するかどうかが注目ポイントである。

World Government Bond より

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