中国ドラマ「楚喬伝」を見終わった。(ネタバレ?感想)

人は、辛い経験を重ねて変わるものだな。

最終回、もっともかっこよかったのは、元嵩だったよ。最初は、良い人だけど、なんかのんきで頼りなさそうな人、って感じだったのに。彼は大きく成長したね。

一方で、わりと賢くて勇敢で優しそうな人だと思っていた、兄の元徹は少し残念だった。元嵩の方がはるかに好印象。元嵩、本当に最初と印象が全然変わったよ。彼に時代のリーダーになってほしいものだけど、中心ではなく、辺境の地で人々と心通わせながら、地味に生きる方が幸せそうだなあ。

妹の元淳も相当変わった。純粋で子どもっぽくて、ちょっとおバカさんかもしれないけど、悪い子ではない、って感じだったのに、恐ろしい女になったものだよ、、、。気持ちはわかるけど、やってることがぶっ飛びすぎてて、同情できない。でも、今までの罪をあげ連ねて親父を責めるところは、何一つ間違ったことを言っていなくて、そうだそうだ!やってしまえ!って思った。

彼女自身、すでにやらかしすぎてて、とても許される罪ではないけど、みんなが助けてくれた命を大事に、静かに幸せに生きてくれ、って思うな。
すっかり変わってしまった燕洵も、彼女を最後まで妹のように思っていた様子なのも印象深い。結構深い愛情だと思うけどな。親友にさえ刃を向けた人だというのに。まあ、そこは別の事情もあるが。

燕洵も最初は、優しくて明るくて良い人だったのに、後半からの変容ぶりが痛々しい。人は深く傷つくと変わってしまうものなのだ。

そのような変貌した面々の中において、宇文玥は、最初からあまり印象が変わらない。鉄面皮の修行僧のようなやつめ。だが、最後の選択は愚かだった。罠だとわかっているのに、それを選ぶの??星児は、自分で身を守れるよ!おかげで月七たちまで犠牲にしてしまったではないか!月七、好きだったのになあ、、、。

ちなみに、楚喬好き好き男子の中では、個人的には梁の太子・蕭策が一番好きだった。初登場は一番ウザかったけど、実は芝居だし、さっぱりしていて、楚喬の良き理解者だった。執着心で愚かな行動とってしまう宇文玥や燕洵よりも好ましい。本当にさっぱり去ってしまったけど。
しかし、最終回で元嵩の株が爆上がり。彼も同列一位だな。

最終回の終わり方に関しては、あまり良い感想を見かけなかったのだけど、私はそんなに不満でもなかったかな。「そこで終わるんだ、」って感じなのはそうだけど、綺麗に完結していれば、それでいいってものでもないし。
人生だってそんなものよ。綺麗におさまるところにおさまって、心残りもなく終わり、なんてことは、実際の世の中にはあまりないものよ。


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