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PILOT 細字4色

はじめに


編入試験に向けて勉強中。
こんにちは、αです。

今回は購入品、PILOTの細字4色について綴っていきます。単体記事を今後いくつか投稿していく中の一つ目です。

それではどうぞ🙌




-細字4色、PILOTついて-


・PILOTの歴史をほんのすこし

PILOTの前身である「株式会社並木製作所」を並木良輔が、和田正雄の協力を得て創立。万年筆の製造と販売を開始しました。

その後1940年代〜1960年代にかけて万年筆メーカーから総合筆記具メーカーとして国内外で販路を広げてゆきました。そして今現在も人気な文房具メーカーですよね。

歴史については語ればそれだけで一本記事が必要になりますのでここら辺で。

まずPILOTの廃番筆記具で有名なもののひとつとして「2+1」が挙げられます。これは世界初の複合筆記具として当時から今に至るまで名作として語り継がれています。実際ノックで完結する機構と金属加工の精度がずば抜けています。 

そして、同じ振り子式の機能を持ちながらボールペン4色をひとつにした複合筆記具、それが細字4色なわけです。

・細字4色の機能


多機能ペンといえば上軸にある色付きレバーを引いたり軸の一部を回転してリフィルを繰り出す方式が多く採用されています。
今だとレバー式が主流になりますね。

多機能ペンといっても繰り出し方法には様々あります。 その中でも特殊な「振り子式」を細字4色は採用しています。

-振り子式について-

ここで振り子式について軽く説明しましょう。

画像では色の塗装が剥げていますがこのペンにはクリップ周辺に色のついた窓がついており黒、赤、青、緑の色窓があります。

この画像ではペンを横に倒して持ち、黒色の窓を上に向けています。ここでノックをすると...、

黒色のリフィルが繰り出されます!!

はじめての製図

今回はじめて製図(?)にチャレンジしました。
難し過ぎたので次は手書きでいきます!
今回はひどい出来ですがお許し下さい😇 

青色の印を上にすると赤色のところのリフィルが繰り出されます。(わかりにくっ...)

内部に振り子があってそれが上にした印の色のリフィルを押して繰り出されるという感じです。

この機構の利点として、

軸径をレバー式と比べて細く抑えられる。

ノック式で動作が完結するので手軽に色を切り替えることができる。

という点があります。この機構は故障が怖いところがありますがかなり利便性があります。



-デザインを詳しく-


・全体

全身フルステンレスです。剛正感があり、無骨な見た目に仕上がっています。

同メーカーの2+1蝕刻や細字ストライプシリーズと比べて、よりスタイリッシュな見た目に仕上がっています。

・グリップ部

グリップは細かい溝が彫られてあります。

正直溝が浅めなのでグリップ力はあまりないです、どちらかといえば滑りやすい部類ですね。


・ノック部


ノック部周辺は色窓があります。暗めな色合いなので雰囲気を壊すことなく溶け込んでいます。

クリップは直線的なデザインです。
ノックバーは至って普通な見た目ですね。



-良かった点-

①デザインがスタイリッシュ

ここは個人差あると思いますが私はこのデザインとても好みです。ほとんどのパーツが金属で構成されているのもあり剛正感があります。

ただ見た目に反してそこまで重くないのも良いところですね。



②ノックで完結する動作感

ここが細字4色などの振り子式の最大の利点。
レバー式や回転繰り出し式と比べても動作が少ないですし、色の切り替えも早くできます。

③4色の機能を備えつつ細身の軸

画像のようにリフィルとリフィルの間の隙間がなるべく少なくなるように設計されています。

その為、大体軸径は8.5mmほどと多機能ペンの中ではかなり細軸に抑えられています。
例えるなら、グラフ1000くらいの軸径ですね。

なので多機能ペンというより単色ボールペンに近いフィーリングで筆記できます。

4行目のミスは気にするな!笑

私はこんな感じで色窓通りに入れています。

個人的には同メーカーのアクロインキが合うのでは無いかな〜と思います。低粘度インキなので軽めな重量に合います。

この軸の細さに4色が詰め込まれているのは浪漫ですね...これを2000年より前に販売していたPILOTの技術力、恐るべし。

またペン先のがたつきがかなり少ないです。
ほぼがたつきがありません。それによって剛正感のある書き心地をしています✍️

④振り子式という浪漫

左から 回転繰り出し式 レバー式+ノック式 レバー式

振り子式という機構は他の繰り出し方法と比べて脆弱で生産コストが高い複雑なものですが、この機構でしか味わえない良さが詰まっています。

使いにくさもありますが浪漫のある機構です。




-気になった点-

①グリップが滑りやすい

個人的に最も気になりました。

グリップ部分には溝が彫られているのですがこれが浅く、かなり滑りやすいです。さらに軸径が細いのもあってがっしりとは握りにくいです。

Lucio rossi designの芯ホルダー(筆箱紹介の記事参照)のように力を抜いてスラスラと筆記していくのが私には合っていました。

②相場が高い

こちらのペン、相場がかなり高騰しています。
安くともジャンクだったりするので最低でも1.5はしてきます😇 細字3色という色が一つ減ったペンの方はさらに相場が高くなります。

なのであまり手を出しづらいのが悲しいです。
相場的には細字ストライプをお勧めします。
そちらもかなり精度が良いです。

③ノックがたまに詰まる

これが振り子式の不便な点です。

また4色も機能があるため振り子の判定がシビアです。しっかり色窓を上に向けてノックしないといけないのでそこが難しい。

ノックが詰まった状態で強くノックをすると振り子の構造が壊れたり、機構がおかしくなる原因につながりかねません。

これは慣れの問題かもです。

ちなみに先程書いた細字3色だと機能は一色減りますがノックの判定が優しくなるのでそちらの方が使い勝手は良いと思います。




-総評-

おばあちゃん家


多機能ペンとしては完成形に近いと思います。
また、昔ながらのデザインは今でも通用するほどスタイリッシュです。

相場が高いのと使い勝手に慣れが必要なのがネックですが、レバー式や回転繰り出し式などの機構よりも利便性は高いです。

金銭的に余裕がある方や安めに手に入れられるときにはぜひ購入していただきたい一本です。



さいごに


ここまでご覧頂きありがとうございました🙇

細字4色や2+1蝕刻などPILOTの振り子式筆記具はいつか手に取ってみたかったのでとても嬉しいです。これ一本で色が4つもあるのがとても便利です、しかも緑があるのがとても良い。

今回は単体記事一本目です。
かなーーり疲れました。

一気に綴ると文章がおかしくなったりしているでしょうが今回は下書き無しで一発書きです。

前回の筆箱紹介はコメントを多くして頂けてとても嬉しかったです!今回も質問や感想などなどぜひコメントに書かれてください!!

それではまたお会いしましょう👋

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