気温が下がると同時に自分のメンタルも下がる。そのサイクルを5年繰り返してわかった
永遠の愛なんて笑えるくらいないようなもんだよ。笑っていう私。
桜の季節がおわり、ハナミズキが満開になった。 世間はGWというのに新型ウイルスのために閑散としている。 わたしも他とはもれずテレワークというしろもので食いつなぐことができる業種で在宅勤務をしていたが、そうもこうも行かない状況が時には発生するもので、交代勤務て1日2人ずつくらい出勤するにとになっている。 もちろん2人といえど、部署違いな方だからあまり接点はない。 午前中だけみんなの在宅ワークの潤滑性をたかめるための雑用なので、終わったら帰ってい仕組みになっている。昼からは比較的
雨の音がする。 ここからは外の景色をみることはできないけど、かなり激しく降っているのだろう、ザーっという音がする。 事務所のような場所で拷問のような会議をしている。議題は1つ、何故こんなに売上が悪くなったのか。 先の見えない不景気に決まっているのだが、それを誰も口にしない。 答えのない難問にくだらない理由をつけている状態に飽き飽きする。結局のところ営業が悪いってなるんだから。 長らく彼氏の居ない私は何となく職場のお局になり、何となくできるもので出世までしてしまった。 すきで
千紗は街に行くバスにのりこんだ。 家からバス停までもまぁまぁ歩くのだが、バス停から最寄り駅まででもまぁまぁな距離がある。 仕方ない、今の自宅を選んだのは中のクオリティのため。ユニットバスがどうしても許せなかった。 寒空の中、自転車に乗った親子をやり過ごす。子どもは見えないくらいもこもこだ。 サラリーマンが寒そうに襟を立ててたところをまたやり過ごす。 まどから車内に視線を移すと、前の座席にポッカリと覗くふわふわのピンクのニット帽をみつけた。 手編みだろうか、雑な雰囲
わたしは1年半ほど前からメンタルに病気を抱え、ろくに働くことも出来ず、あの手この手でなんとか経済的に食いつなぐような日常を過ごしている。 幸いなことになんとかやってこれたけど、そうそう楽観視出来るわけでもなく、家賃を浮かせるために空き家になっている実家に引越しすることになっている。 この病気を抱えるようになり、悲しさや辛さを1人で抱えることが難しすぎて今まで人に頼るようなことはなかなか出来なかったのに、愛情を求め、苦手なはずの人との繋がりや恋愛に救いを求めたりする。 いい
仕事に行かなきゃ、行かなきゃと思えば思うほどに行けなくなって1週間。 上司からはすこしキツめな連絡が来た。 いつもより強めに屯用をのんでからアルコールで相乗作用を得る。 わたしは何がしたいんだろうか。 生きていていいのだろうか。 1日1日が無駄にすぎていく。 ただの怠け癖なのか、本当にこれが病気なのかすら分からない。 私の撮影する写真の評価が上がっていって露出が増えている。フォトコンテストにも入賞してきた。 光栄なのと同時に世間の目にどう映るのかが不安になる。 出さ
いつまでも承認欲求が高い人だと思ってくれたら構わない。 そういう君が1番承認欲求が高いのだから。
相反するモノの魅力 白と黒 光と影 マクロとミクロ 有理数と無理数 あなたとわたし 赤と緑 覚醒と睡眠 そらとうみ よろこびと悲しみ そんな相反するもののなかでいったりきたり ただ、生と死の間だけはいったりきたりできない 虚脱感、こみあげる孤独。 限りなく死に近い生。 対数関数みたいな無限にまで近くなる感覚 そろそろどちらかを選択しなければならないのだろうか 相反するものの共存はとてつもなく難しい
出会いに無意味なものは無いと思っています。 上手くいかなかった友達も、恋人もたくさんいますが、その過程を経て今関わる人達と人生を進んでいきます。 なぜ運命は出会うはずの無い私たちを引き寄せたのだろう。 お互いに足りないところを補い合うようなあなたの存在にドキッとした。 あの時から少しづつ自分の時間がまたしっかり動き出したと思っている。 時にこの関係が精神を取り乱すこともあるけども、それ以上に回復へと容易に向かわせてくれる。 お互いに絶望みたいなものを経験し上手くまえに進め
去年のいつまでだっただろうか…… 私はInstagramでたくさんの写真を投稿して、2つアカウントを持ち合計6000人前後のフォロワーを抱えるインスタグラマーでした。 でも、いいねの数やらInstagramで人気のある写真を出したいあまりに鮮やかな写真を好みそれをわざわざ撮りに行って、カメラにもたくさん投資して人気者気取りだったように感じています。 当時仲良くさせてもらっていたたくさんの人も影響力の大きなインスタグラマーの方々が多く、その方々の世界観にひたり楽しく過ごしてい
千紗は港へと車を走らせた。 浩輔は助手席に座り、始まったとばかりに千紗のハンドルの向く方向に文句も言わず、直ぐに使うことになるカメラの設定を弄り始めた。 はじめに車を出したのはここから少し手間の人気スポットを撮影するために片道2時間を走り切ったそんな場所だった。 ともすると綺麗な夕景なのに遠方で且つ突拍子もない行先の変更。 下手をすれば空振りとなるロケーションだが浩輔はそんな時の千紗の勘にあまりハズレが無いことを知っていた。 綺麗な夕日を背にどんどん奥の港へと車は走る。