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「森林ディレクター」という仕事をつくる

これまで、僕は自己紹介が苦手だった。
活動が多岐にわたる、ということもあって、もごもご、もじもじしながら自己紹介をしていた。あとは名乗るもほどのものでもありません、という気持ちもあった。

僕だけでなく、今は一つの「肩書き」では括れないような働き方が増えてきている。仕事そのものが横断型、複層型になってきて、これまでになかった仕事もたくさん生まれている。
だから僕自身も「色々やってます」みたいなことを言ってきた。だけど、それって結局何も言ってないんじゃないか、という気持ちになってきた。今まで、もじもじ生きてきたけれど、ここは一つ、自分らしい肩書きを作ってみよう。

ということで、3日ほど悩み抜いて、「森林ディレクター / ブランディング・ディレクター」という肩書きで生きてみよう!と思います。皆様よろしくお願いします!

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森林ディレクターとはどんな仕事なのか

僕は、「ディレクション」という仕事が好きだ。未来に向けてコンセプトを描いて、そこにたどり着く道筋を考える。それは方法が自由で、目指したい未来に対してとても素直だ。だからこそ、ディレクションは外せない。そこにやまとわとして取り組んでいる森のことやものづくりをテーマにディレクションするということで、森林ディレクター。

「森林ディレクター」という肩書きを名乗っている人はまだ会ったことないので、僕なりに定義をつくる(いらっしゃったらすみません)。

森林ディレクターとは
森とディレクションの専門性を持って、森に関わる課題を解決するアイデアを考え、カタチにする。

という風に考えた。

「クリエイティブ・ディレクション」は、どんな仕事かというと「課題を解決する」ためのアイデアを考え形にすること。その手法は多岐にわたる。広告の時もあれば、商品開発のときもあれば、イベントのときもあれば、インナーブランディングのときもある。
であれば、「森林ディレクション」という仕事は、森そのものが抱える課題や、山主さん、地域、森のことをやりたい企業、自治体が抱えている課題を解決していくこと、だと考える。

そうやって考えると、森林ディレクターという仕事がどんなことを学んでいく必要があるのか、が見えてくる。それは「森や環境」と「人や暮らし」といった両軸の目線。

森の目線は、森の生物多様性や生態系など。
人の目線は、林業経営やプロダクト開発、ものづくり、マーケティング、デザイン、文化など。

その上で、一番重要なのは、「目指す未来」を発見すること。
上記したようなこと全てのプロになるのは相当に難しい。それでも「目指す未来」を発見して、必要なプロとチームを作って前に進み、課題を解決すること。それが森林ディレクターという仕事です。
課題解決に必要なことは、事業計画づくりかもしれないし、プロダクト開発かもしれないし、PRやブランディングかもしれない。

森に関わることをみなさんと一緒に考えていきたい。

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大切にしたいのは「バランス」

最後に、僕が森林ディレクターとして、大事にしたいと思っているのは、「バランス」です。急にふんわりしたことを言い出しますが、森というのは言うなれば、「みんなの資源」。
森林サービスと言われるくらいに、さまざまな価値がある。二酸化炭素を吸収し酸素を吐き出したり、山に降った水が一気に流れないように、ゆっくりと土にしみ込み、小川をつくったりする。そして山の養分は川を伝って海までも流したりする。他にもたくさんの機能を持っていて、知らず知らずに私たちは森が持つ機能に助けられまくっています。
だからこそ、地域にとって、自然にとって、未来にとって、という目線は忘れていけないことだと思います。どんなに、そのことが課題解決に早道であってもやってはいけないことがあります。

僕の尊敬する「木こり」が教えてくれた言葉に「林業は風景に触る仕事」というのがあります。「森に触れる」というのは、そういうことなのだと思います。風景を変え、地域の循環にまで影響がある。
だからこそ、「バランス」という少し曖昧で白黒つけられない中で、考え続けるという態度を大切にしたい。

ということで、これから「森林ディレクター」という仕事作りに挑戦していきます。もし、誰かが森林ディレクターになりたい、なと言ってくれる未来が作れたならめちゃくちゃ幸せです。

森を豊かにしたい、森をおもしろくしたい、森で何かやりたい、地域の木を使った家具、プロダクトをつくりた、木質かしたい、という方がいらっしゃいましたらお気軽にご連絡いただけたら幸いです!

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