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男性の産後うつ、妻への告白とその反応

鬱を妻に伝える瞬間

家に帰ってから、妻にこう聞かれた。「どこに行っていたの?」
その日は、灯油を買いに行ったことになっていたが、3時間も経っていた。そりゃ、普通に考えて遅い。

私:「病院に行ってたよ。」
妻:「心の病院?」(すでに私の様子がおかしいことに気づいていたようだ)
私:「そうだよ。」
妻:「なんか言われたの?」
私:「中等度のうつ状態って診断された。」

勇気を振り絞って正直に話した。反応が怖い。なんて言われるんだろう。次に出た妻の言葉は、本当に想定していない、意外なものだった。


妻の予想外の反応

妻:「通院、しばらくするの? 実家帰ろうかな。大変なのが2人(私と子ども)もいるのは、困るな。その後、子ども預けていこうと思ってた予定もやめようかな。子育て、私1人でやらなきゃならないでしょ。」

私は、「そうじゃない」と一言だけ反論した。その後の言葉は出てこなかった。


私が本当に辛かった理由

だって、本当にそうじゃないから。子育てに対して不安があったり、困っていたり、嫌だと思っているわけではない。
子どもが泣いていても、うまくいかなくても、それはそれで頑張っているし、楽しんでいる。

問題は、その頑張りに対して返ってくる言葉たちだった。
「もう私がやるからいい。」
「そのやり方は違う。」
「もっとこうして。」
「それ、そこに置かないで。」
「なんでそんなことするの。」
「これ出来てないけど。」

これらの言葉が、日々積み重なっていった。そして、壊れた。家で何をしていいか分からなくなった。いつ、どうやって会話してたのか。いつ笑ってたのか。もう覚えていない。


「理解されていない」という絶望感

鬱を伝えた第一声がこれか、と思った瞬間、心の中で「理解されていない」と感じた。この後も、何か言えば言葉でさらに傷つけられる。それが怖かった。傷がさらに広がるのが、どうしても嫌だった。

いつ、どうやって妻に自分の本当の気持ちを理解してもらえるのだろう。今はまだ、その答えが見つからない。

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