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タイパ、コスパの行き着く先は死ぬこと

タイムパフォーマンスの良し悪し、時間の有効活用、効率重視の考え方にはとても賛成できる

人生の時間は有限で貴重だ

ムダな時間を減らして、自分にとって大切な時間を増やすことは理にかなっている

問題はムダな時間の減らし方だ

どこまでがムダな時間で、どういうものがいい時間の使い方なのか

あれもムダ、これもムダと仕分けていくうちに、こうして考えている時間もムダに思えてきてしまう


コストパフォーマンスも同様だ

費用対効果を考えると、まずモノを買うことがムダに思えてくる

新品を買ってもそのうち飽きる

いつか動かなくなる、壊れる

デザインが古くなる

そして使わなくなる

今のままでも何も不便ではない


なくても生活できるものを捨てていくと、ほとんど何も残らない

生きていく上で本当に必要なモノなんて数少ない

テレビはいらない、パソコンもいらない

ゲームも音楽もいらない

家具も別になくても困らない

洋服は2、3着でいい

そのうち食べることも無意味になってくる

食べても排泄するだけだ

サプリを飲めば栄養は取れる

お皿も洗わなくていいし片付けなくていい

だから食器類もいらない


人付き合いがいらない

人と一緒にいても気を使うだけだし、出かければお金もかかる

家でジッとしていたほうが疲れなくてムダな出費もない


ひとりでずっと考えていると、人生自体が無意味に思えてくる

究極的には生きていること自体がムダなのでは?と思えてくる

死んだらお金もいらないし、健康や病気に悩むこともない

煩わしい人間関係もモヤモヤした感情も何にもいらない

とにかく何も考えなくてよくなる

死んだら全て楽になる

そこに行き着いてしまう可能性がある


タイパ、コスパは諦めの境地でもある

どうせやっても時間のムダだから

お金をかけてもムダに終わりそう

はじめから諦めることが、最も効率がいい気がする

何もしなければ失敗もない、悩むことがない、すなわちムダがない

そしてどうせ死ぬんだから全て意味がない、とさえ思ってしまう


死を考えると何もできなくなってしまう

ただ、いつか必ずやってくることではあるけれど、そんなにすぐ死ぬわけでもない

今考える必要のないことに時間を費やすことこそタイパが悪いのではないか

そう思うようになった

タイパ、コスパの概念は一歩間違うと死につながる危険な思想だ

しかしバランス感覚を持ちさえすれば、人生には非常に役立つ考え方だと思う

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