2023年札幌の選手評価的な奴(FW編)
前置き
12/27段階で、正式発表されたのは鈴木武蔵選手のレンタル加入と、小柏剛選手のFC東京完全移籍outという事で、既報のある田中駿汰選手は「公式に発表がなされていない以上はまだ確定していない」という量子的状態と思うというネタはまぁ使い古されて(コスるみたいな言い方あるけど、アレもいい加減キツい感ありますな)いるのですが、ともあれここまでで確定outなのは小柏、ルーカス、ミラン、大谷さん。
どうなるかはわかりませんが、マジでなるようにしかならんし、名古屋横浜FC東京ガンバ大阪辺りが生態系を無視した乱獲(どうせフィットしないとJ2に放流とかするんだろうなぁ;;)してて、その辺で生じる空きスペースを巡った移籍が発生していってて今Jリーグ界隈マジで忙しいんだろうなと勝手に思ってます。
2022年にピークを迎えた(もののコロナ禍や怪我なんかで試合に還元された回数は数える程で、それはめちゃくちゃ不幸でした)北海道コンサドーレ札幌の拡大phaseはここをもって恐らくは終了してて、今後というのは良くて鳥栖、崩れれば近年の湘南のように、噛り付いてでも自分たちのJ1を守り抜く(そして、札幌のサッカーは成長につながるとアピールし続ける)戦いになっていくと思います。覚悟はいいか?俺は出来てるっていうか毎年残留の事考えてる♡(逃れられない宿痾)
そうした中で、また金子高嶺田中みたいな奇跡が起こるのを待つか、ゲームチェンジャーのような選手起用および獲得が出来る(そして札幌から何でか知らんけど出ていかないw)のを、期待していくって感じになるのかなと思います。悲観的に思えますが、少しワクワクはしてる。いい夢は見たから、これからは現実の戦いよ……!
という事で残りのFW陣評価だ!
(これ、評価って言うのかな?:多分イワナイ)
まま、ええわ。やっていくぞ!!!
FW陣
4:菅大輝
そもそもがFW登録やったんか!?でおなじみの菅さん。
あんまり試合出なかったよねぐらいの印象だったけど、見たらめっちゃ出てました。ごめんなさい。シーズン序盤はフル出場が多く、また、得点にも絡んでおりましたけども、シーズン半ばからは途中交代が増え、ちょっと試合中の活躍的な部分も(菅をフィールド内で「使う」人が減ったせいか:福森の不調、金子の離脱など:中村桐耶はまだ菅を使わないし、持ったら本人が上がっちゃう……w)鳴りを潜めちゃったなぁという印象があります。
これは、菅が悪いというよりは、2020年以降3年間やってきた金子体制が崩れた後の答えがちょっと出なかった。という事かと思います。
来年は2019年みたいなチームに少し戻るんじゃねーかな?と勝手に予想してまして、菅さんにはお手数をおかけしますが、中村桐耶の上がったスペースの介護という、福森のケツを拭くそれとはまた毛色の違った境地を見出してくれればなと思います。
ベテランの風格が漂ってますが、一応まだ25歳です。
13:キム・ゴンヒ
出場時間がとにかく少ない。もっと見たいんですけどどうにかなりませんかミシャさん……という感じの本格派ストライカー。本格派って何も考えずに使ってますけど、そもそもが野球の本格派右腕とか、なんなんですかね?本格……じゃないって……何なの……閑話休題。ともあれ、今のやり方にはどうもしっくりこない。みたいな判定を受けてるのか、開幕時期以降は先発しても後半には交代、中盤以降はすっかり途中出場というか、厳しい状況だからデカいの入れるぞ!みたいな使われ方をするので落ち着いてしまいました。かなしい。僕、ゴニの完全移籍嬉しくてユニフォームも背番号入りで作ったし、それでスタート気温30℃越えの地獄の北海道マラソン2023完走もしてるんですよ……?(隙あらば自語)
そんなのは僕個人の話なのでどうでもよいのですが、それにしても今年は使われるシチュエーション(そもそもの試合出場)も良くはなかったし、試合中においての使われ方(ボールの入れられ方など)も良くなかったなぁという印象です。全体的に技術度が下がったもんだからそれは仕方ないのかなとは思います。思い切ってゴニに上げろと思う時ほど全然蹴らないの。つらい。
こういうの、もっと見たい!
来期いてくれるかわからないけど、僕はゴニをもっと見たいと思っております!(ゴンヒと記述されますが、ンの後のハ行は鼻から少し抜くような言い方に音便するようで、ンハならンナ、ンヒならンニみたいになるそうです。ヨンハとかいてヨナとか、そういうの)
19:小柏剛
22試合1643分、6得点。国内移籍で2億推定になったのであれば、戦力どうするのって部分に目をつぶれば(つむれるもんかよ!)まぁベターなのかなと思わないでもない。というのも、アレです。稼働率が、低い!
監督のファーストチョイスである事は間違いなく、2021年シーズンも厚別の仙台戦だったかで小柏が出てきたら急に伸び伸びし始めたからね。まぁやっぱ小柏っていう才能があるから、これ、相手も小柏を放置出来ないし、小柏見せておけばぐちゃぐちゃに出来るぞ?みたいな思想でデザインしてたと思うのですよね。でも、とにかく怪我。怪我が多かった。
ケチのつき始めは味スタで滑ってやっちゃった脱臼癖だと思うのですが、最近は肉離れなんかも出て来てて、そういう意味では売りどころだったのかも知れません。辛いなぁ。(チャナもそういう状況ではありましたね。怪我がちになってたので戦力的には痛いが、違約金が出るならまぁ…みたいな)
出場率的なものを雑に計算すると、プロ3年で53%。
ガラスのエースというとそういう言葉がしっくりきます。
2023:22試合 1643分 6得点 稼働率53%
2022:13試合 880分 2得点 稼働率29%
2021:30試合 2338分 7得点 稼働率68% (38試合制)
(プロ入り前の2020:4試合 237分 0得点)
FC東京にはタイプが似てる……のかな?ちょっと違うけど、ハマのGTR仲川さんがいらっしゃいます故、二人でかっ飛ばして下さい。
札幌相手にそれをやると札幌が辛いので、そういうのは無しで……
(FC東京は人的補償リストを早く送ってください。困ります!)
プレー的なところで言うと、「打てや~~~!!!」と思う事はまぁ結構ありまして、捏ねるよりはもう打っちゃえよ感で輝けるし、余裕のないパスを送った方が光る選手だったなぁという感じでした。
※純粋に足が速すぎて、普通の選手なら余裕なくシュートするところを、トラップして、ルックアップして、どうするか決める。みたいな余裕が出来てしまう異能持ち。
怪我の都度関東戻ってたみたいなので、これからはあんまり怪我などしないよう、足元が古馬になりパンとしてくることを祈念しております。
幸あれ。札幌に何もするなよ!
総じて、こういう「使われ方」がよい選手なのかなと思います。
ミシャは小柏に興梠を見ていた気がしますが、正直それは興梠がスーパー過ぎてちょっと無理だったよなぁと思わないでもありません。
(興梠さん、足早い、身体強い、ボールの扱い上手い、懐深い、シュート馬鹿上手いの完璧超人だったからね……比べる方が悪い)
23:大森真吾
ここで蹴れる選手なら俺は何もいう事ないです。
試合、行きたかったなぁ…w(体調不良により関東には行っていたものの、DAZN観戦してました)
シーズンも終わりに差し掛かってちょっとずつ使われるようになったけども、サイドで出されたり受難感は否めず、何がええのか正直見えてこなかったって感じだったのですが、あの、ホントに「ここで蹴る判断をして、そして、蹴れる」というのであればマジで何もいう事ないです。
ドFW。本格派。変な改造しないでゴールの前にいて欲しいですが、持ち味ってよくわからないので、来年はもっと試合に絡んで欲しいです!
あ、大森真吾初ゴールを祝って大番の大盛り蕎麦食べなきゃ……
(追記:食べました)
アイカツアイカツ……!(このオープニングも素晴らしいのだけど、この曲はフルコーラスが本当に凄いので、聞いてみて欲しい。アイカツシリーズも、プリティーシリーズも、女児向けで始まってるけど、その実、いや、寧ろ女児向けであればこそ、志向するのは普く人への普く肯定になるんだ……!)
32:ミラン・トゥチッチ
顔と気のよいトゥチッチさん、ルヴァンでのゴールを出間君に譲りかけるも、一応は自分のゴールという事で、うん。かわいい。
プレー自体はそこまで突き抜けて良さがあるという感じでもなく、契約満了は致し方なし、2021年末かな?柏戦の2ゴールがハイライトという感じになってしまいました。
ワタワタしながらも良くやっとる。
ちょっとこう、かわいいのだけど、それ以上の凄みみたいなものは見せられなかった選手でした。そこは無念。
顔と気がいい選手は大好きなので、また何かご縁があればと思います。
ありがとうございました。ドドちゃん(ドウグラス・オリヴェイラ)との「微妙な能力なのだけど体格や性格がよく、どうにも憎めない」みたいな2人の感じ、全く嫌いになれませんでした。
40:出間思努
前述のトゥチッチによる磐田戦でのゴール、出間君のゴールに見えていたし、まぁ別に出間君のゴールでいいんじゃないかな?という感じで一躍名を知らしめた札幌ユースの高校2年生。
映像観てる感じでしかないのですが、物おじしなさそうで、先々楽しみな選手です。(こうした選手に選んでもらえる札幌でありたい……)
補足(期中のoutでここまで未記述の選手)
中島大嘉
ルヴァンでゴールを決めたりもしてましたが、使われ方はやっぱりBチームで、最後の飛び道具ぐらいのところから抜け出せるわけでもなく、夏前に名古屋に移籍する事を選びました。
やろうとしてる事は見てて理解出来るけど、ちょっと動き直し、アピールなど、雑な印象が否めないところは正直ありました。名古屋に行ってからどう使われているかはわかりませんが、十二分な戦力を有するごっついチームで練磨されることを願います。
ランニングコーチとかについて身体の強さを正しく活かせるようになるといいと思いますが、それは選手が決める事ですね(走り方が身体に悪そう)
西大伍
Bチームを率いる感じで使われてましたが、夏にグルージャ盛岡(今岩手って言うのか)に移籍。再加入の前年まではJ1で主にサイドバックとして試合に出ておりましたが、現状の札幌ではやり方が特殊というのもあり適ポジションがあまりない。というのはかなり可哀想だったなぁと思います。
既に年齢的には大ベテラン(06年デビュー組なのでそりゃそうだ)。
選手側からの意見発信をされており、そうした選手が札幌から出てきているというのが個人的には凄い事だなぁと思います。開かれていけ。
※ファンにはファンの、選手には選手の、フロントにはフロントの、スポンサーにはスポンサーの見方や意見というのはあり、それはそれぞれに独立するもんだと思ってます。私は「選手はスターであり、スター側とファン側の言論空間は相互に極力不干渉でありたいと願う派」です。
田中宏武
Bチームで使われつつ、夏に藤枝にレンタル移籍。途中交代で8試合出場という感じでした。爆発的な初速のサイド。というイメージですが、ちょっと見る機会がなく、今どうなってるのかはわかりません。
藤枝の活動を終えるとチームに合流してくれてました。こういうの凄く嬉しい。
来年は金子とルーカスがいなくなり、どう考えても田中宏武が頑張らないと、もうFC東京から小柏の人的補償で白井康介を獲得するしかない。という状況なんですが、それを仮にやったところでマジでサイドを任せられる人数が純粋に足りないというひどい状況な事もあり、多分来年は札幌でやってもらう事になるのかなと思います。
ブチ抜いて上げろ!田中宏武!
総評(FW陣)
攻撃陣の迫力のほとんどは、「確実に侵略出来る右サイド」「放っておくわけにいかない戦略兵器小柏」で齎されていたのが露呈して、今年の終盤は右サイドが比較的静かになり(金子が抜けたから)、来年はもっと静かになります(ルーカスもいなくなるので)。
ちょっとこう、FW陣がどうのと言うよりは、札幌全体として手詰まり感あったな~。相手をこうやって刺すみたいなところを、ちょっとしたきっかけで見失うよね~というフラストレーション溢れるシーズンだったと思います。
(最後らへんでFC東京には勝ったけど、あそこはあそこで札幌とは比べ物にならないぐらいマンネリ化してたので、参考にならない)
試合結果:3(点は取れてたが、中盤悪けりゃ取れない)
人員配備:3(人は居たと思います。足りない感はない)
今後の見通し:3(現段階で能力、人数的にも先行きは見通せる)
来年の展望的な愚痴というかアレ
来年の陣容はトラブルなきゃ以下のような感じになるんかなと思います。
なんというか、重いw
トップ:武蔵、ゴニ、大森
シャドー:スパチョーク、浅野、青木、駒井(武蔵?大森?)
サイド:菅、田中、浅野、下手したら駒井
ボランチ:馬場、荒野、駒井、宮澤
CB:岡村、中村、西野、岡田
GK:菅野、高木
うん。全然足りてない。
特にサイド、GK、ボランチも足りてない。
マジでどうすんだべ?という恐れはあります。
2019年の祭りのような状況から、2020年のSSR3枚引き(金子、高嶺、田中)での組み直し、2022年に勝負をかけた陣容がコンディション全然作れなくて霧散!みたいな流れは、今年を以って一旦の終了。
来期以降は歪に減ったサイドとCBの補充(補強できればいいが、甘くはないと思う)、このサッカーへの馴致、リーグ戦での順位という厳しく取り返しのつかない競争の場での結果、を最低限出していくサバイバルシーズンになるかと思います。辛い!
でもまぁ、やってくしかなくて、湘南とか京都とか、上手く行っててうらやましいけど鳥栖とか、そうしたところに何とか勝って、順位的に上回っていくのを目標に、来年やれたらなと思います。
今年も一年お疲れさまでした。
来年勝負だ!
スポーツ、スピリッツ!!!!!(丸亀で絶叫しつつこの項、了)
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