カプ厨がブレイブリーデフォルト2をしこたま楽しんだ話。(ブレイブリーシリーズとアンテとDDLCのネタバレあり書き散らし)

タイトルに書いたけど知らずに踏んだ人はお帰りください。

この書きなぐりにはブレイブリーシリーズ、Undertale、DDLCのネタバレが含まれています。

大丈夫な方だけどうぞ。






一言で言えば、最高のゲームだった。

初代ブレイブリーデフォルトの感動したところは、曲きっかけで勧められたとはいえ、やはりゲームとしての面白さだった。

しかしそれをネタバレなく語るのは無理なので、こんなもん読む前にやれ!自分で!と言うしかなくなる、というのがこのシリーズの最大の弱みでもある。

叙述トリックの名作教えて!と言われても、その答え自体がネタバレになってしまうのにとても良く似ている。

まあでもタイトルにネタバレありって書いたし、2のネタバレは良くて1はダメなんて人は多分いないだろうと勝手に考えて筆を進める。

初代ブレイブリーを「ゲーム」たらしめているのは、それとなくクリスタルとエアリーが怪しいとプレイヤーに勘ぐらせるが、クリスタルを割ってしまうかどうかはあくまで本人に委ねられている、というどうしようもないほどのインタラクティブ性、当事者性であると思う。

更にはクリスタルを割るとラスボスと戦える仕様のくせに、真の親玉と戦い、ハッピーエンドを迎えるには結局割らないのが正解、というのも罪深い仕様だ。

そういう意味ではブレイブリーデフォルト、勇気を持って拒否「しない」のが1の正解だったとも言えるだろう。

だが今回はクリスタルに自我があるので、実はクリスタルそのものが敵だったりして……そうしたらプレイ中のどっかで大事なものを「使用」することもできるんかな、なんて勘ぐりつつプレイしていたんだけれども、そんな素人の浅知恵は軽々飛び越えていくような展開を見せたのがこのブレイブリーデフォルト2というゲームだったのだ。

いや、1があり、1を楽しんだ人間のためにこそ2が作られたとさえ言える、そういう作りであった。

初代ブレイブリーデフォルトはプレイヤーにクリスタルを壊させるのに飽き足らず、第四の壁を破壊し、プレイヤー世界の破壊を試み、主人公のティズが生きてこれたのはプレイヤーの魂あってこそである……という残酷な結末を教えてくれる。

この第四の壁を壊すゲーム、というのが重要で、そういったゲームはUndertale、ドキドキ文芸部など、特に最近の海外同人ゲーで流行りのコンテンツだった。

そういったゲームのオマージュとも捉えられる演出がなされているというのもニクいな~と思いながら見ていた。

終盤、ヤミノヒトミが忘却させてきて味方に対し必殺技を撃つ代わりに「思い出させる」コマンドが出てくるのはUndertaleのSAVE the worldの場面を彷彿とさせるし、エンドロールで魔導書の記憶が失われていくのと同時にどんどんとまっさらになっていくのはDDLCのEDを思い出した。

しかし、もちろん単なるオマージュゲーではない。ブレイブリーデフォルトである。

終盤、自分の記憶が消された時はブラクラもびっくりな量のブレイブコマンドが押せるようになり、それとともに勝利BGMが流れるところは道理としては一つも通ってないがただただ熱い。

そして、セーブデータを上書きすることで魔導書の記憶を消すという演出は本当にヤバいと思った。古今東西ゲームはあれど、今までなかったセーブデータを勝手に作り、それを上書きさせるなんて演出が今まであったのだろうか。

そしてストーリー。ブレイブリーデフォルトの2なんだから、ブレイブリーデフォルト1のストーリーラインを意識するのは当然だ。

となれば、やはり気にかかるのはティズ枠であるセスのラストである。

と思いきや、1回目の戦闘ではグローリアの命と引き換えにヤミノヒトミを封印することになる。しかしこれ、別に祈れれば誰でもいいならビターエンドだけどミューザの血筋が祈らないといけないなら完全詰みパターンである。

そして終わったセーブデータをロードすると別のストーリーが始まる。このへんもRPG久々の民にはニクい演出だ。さっきのグローリアの名前を絶叫するシーンが、隣で本人に聞かれることで覚えはないけどなんだか恥ずかしいシーンになる。

そしてその周回でヤミノヒトミ本体を引きずり出すも、妖精の里とともにアデルは現世から切り離されるという。またしてもカプ厨号泣ビターエンドだ。こっちは現世には何の影響もない、まじりっ気のないビターエンド。ここでカプ厨、気づく。

ははーん、パーティーメンバー全員成人してるし、「好き」って絶対言わせない気だな?????

そうだ!素晴らしい。「好き」なんて言葉に頼らないと好きだと表現できないのは三流、中学生以下である。今日日森絵都の「彼女のアリア」が小学生に受験用教材として読まれる時代だ。言わなくてもわかる、そういう何気ない空気感が良いのだ。

だから俺は歌詞に雑に「ラブ」「好き」って入ってる恋愛ソングは全部軽蔑してる。

ミスチルじゃねーか!

閑話休題。

カプ厨ここで勘ぐる。これ全員分の死亡(離別)エンドやる気か???

3時に終わるつもりでレベリングしていたカプ厨、思わぬルートの多さに焦る。

そんなことはなく、二度目のリセットアンドリロードで真エンドに向けて必要なパーツが揃っていくストーリー。

そしてまあなんか雑に倒されるラスボス。時刻は朝の6時。

曲はとても熱かったし演出もすごい良かったけど、RPGのラスボスとしてはなんか…やたらと回避高いだけでHPそうでもないのが小者っぽかったな。

まあもともと普通の人間っぽいし。

そんなこんなで現世へ帰還するときに「元の世界」という言葉にやたらと引っかかるセス……案の定戻ってこないセス……

カプ厨胃痛全開である。ただ、ひとつ信じていたことがあるとすれば、

ブレイブリーデフォルトを作った人間が、ブレイブリーデフォルト2を作るとき、同じようなオチにするか?否!

ということである。「裏切られる方」に賭けたのだ。

そしてクレイテックワークスは蛇だった。

蛇でいてくれてありがとう。

タイトルに戻ると「Continue」の文字。

そうだ、このブレイブリーデフォルト2は最後まで「勇気を持って、拒否する」という話だったのだ。

今回はプレイヤーではなく風のクリスタルのおかげなので、ゲーム内ぢからでちゃんと生かされるセス。

世紀の飛び込みをブチかますグローリア。カプ厨スタンディングオベーション。

ここまで死ぬ間際以外それっぽい描写を見せなかっただけに、あの飛び込みにすべての感情が乗っかっているという感じがして非常に良かったです。爆発していました。

そしてそう!!!!!

「ブレイブリーデフォルト初代のEDはラスト倍取りになるところがエモいけど、今回はどうなんだろうな~ アレがあると良いな~」

って思ってた俺を完全に満足させる追いED!!!!!

カプ厨ここでマジの号泣。これは嬉しい方だね。

という感じで、演出面・ストーリー面・カプ面、すべての面から

「1が好きだった人のための、1以上の2」

だと自信を持っておすすめできるゲームでした。

ここまで読んだ人には関係ないけどな!

あとダンジョン内マップはちゃんと表示させてくれ。

なんか…飛空艇のソナーパクったみたいなそんな感じでいいじゃん。

それかロディさんに作ってもらえばいいじゃん。

あとEDの貝殻と靴のサブクエはちゃんとやったんですけど茶葉が何のことかわかりません。

万が一先人が見ていたら教えてくれ。

終わり。

P.S.

ロディさんが通話リングをエルヴィスに渡したとき、ハリーとシリウスの一度も使われなかった通話用鏡を思い出してもしかして…?って思ったのは内緒。

3000字超えたので今度こそ終わり。






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